新規合成ペプチドの作用機序の解明とそれに基づく新たな歯周組織再生創薬の開発
Project/Area Number |
14J08459
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Periodontology
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
嘉藤 弘仁 大阪歯科大学, 歯学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 再生 / 歯周組織 / 幹細胞 / ペプチド / 創薬 / 骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯根膜幹細胞に合成ペプチドを作用させると、Platelet-derived Growth Factor Beta Polypeptide (PDGF-β)の遺伝子発現が有意に増加した。このPDGF-βはエムドゲインと同様の生理作用を示すことが知られている。PDGF-βの生理作用として、細胞増殖と細胞遊走を活性化すると報告されている。したがって、合成ペプチドは歯周組織再生のうえで重要な再生領域への細胞の増殖・遊走を活性化させる機能を有する可能性があることが示唆された。Microarray解析(網羅的遺伝子解析)では、歯根膜幹細胞に合成ペプチドを作用させると、Leucine-rich repeat-containing protein (LRR)の遺伝子発現がコントロール群と比較して35倍増強された。LRRは骨芽細胞に高く発現する遺伝子であるとされている。すなわち、合成ペプチドはLRRを介して歯根膜幹細胞の骨芽細胞分化を促進する可能性が示唆された。この発見は合成ペプチドがLRRを介して作用する新しい知見を発見することができたといえる。Western blot解析(シグナル経路解析)では、また歯根膜幹細胞と同様に、歯周組織再生に重要な細胞であるヒト間葉系幹細胞に合成ペプチドを作用させ、タンパクを抽出した。採取したタンパクをWestern blotを用いて、シグナル経路の解析を行った。エムドゲインはERKを介して生理活性を示すことが知られている。そこで、採取したタンパクを用いて、ERKの発現について検討した。その結果、合成ペプチドはERKの発現を有意に活性化することが示唆された。本研究では、未解明であった合成ペプチドの作用機序について検討を行い、その一部について解明することができた。しかしながら、今後の課題として、合成ペプチドについてはin vivo実験等のさらに詳細な検討が必要であると思われる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)
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[Journal Article] エナメルマトリックスデリバティブとエナメルマトリックスデリバティブ由来合成ペプチドのヒト歯根膜細胞に及ぼす影響の相違.2014
Author(s)
田幡 元, 田口 洋一郎, 安井 菜津希, 嘉藤 弘仁, 髙橋 宰達, 木村 大輔, 奥田 麻貴子, 南堂 百映, 小石 玲子, 山脇 勲, 中島 幸市朗, 楠本 哲次, 富永 和也, 田中 昭男, 梅田 誠.
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Journal Title
日本歯科保存学雑誌
Volume: 57
Pages: 130-136
NAID
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