Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
反応復活は典型的に3フェイズ構成の手続き、すなわち、フェイズ1:標的反応の強化、フェイズ2:標的反応の消去・代替反応の強化、フェイズ3:代替反応の消去、で検証される。このフェイズ3における標的反応の再出現が反応復活と定義される。平成28年度はラットを被験体として用い、標的反応と代替反応それぞれに対する強化子の呈示頻度や1回あたりの呈示量が、反応復活に及ぼす影響を検証した。研究の目的は、以下の2つの仮説を検証することであった。①標的反応の強化は反応復活の強さに影響する。標的反応に対する強化率・量・確率を低い値から高い値へとパラメトリックに操作した場合、反応復活の強度はある程度の値までは強まるが、提示される強化子数が極端に高くなると飽和化して強化効果が落ちるため、逆に反応復活は弱まると考えられる。②代替反応の強化は反応復活が生じるか否かを決める。代替反応に対する強化率・量・確率をパラメトリックに操作した場合、強化子数が低い場合には反応復活はほとんど生じず、高い場合には反応復活が生じやすくなる。本実験の結果は、標的反応に対する強化は反応復活が生じた際の強度に影響すること、代替反応に対する強化は反応復活が生じるかどうかに影響することを示唆しており、上述した2つの仮説が概ね支持されたといえる。これまで標的反応と代替反応に対する強化は反応復活に対して同等の効果を持つと見なされてきたが、本研究ではそうした従来の見解とは異なる新しい知見がもたらされた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Frontiers in Psychology
Volume: 7 Pages: 363-363
10.3389/fpsyg.2016.00363
Mexican Journal of Behavior Analysis
Volume: 41 Pages: 116-136
基礎心理学研究
Volume: 34 Pages: 60-77
130005118239
Volume: 34 Pages: 78-90
130005118240