ATLAS実験におけるHiggs粒子のττ崩壊モード解析による湯川結合の測定
Project/Area Number |
14J09266
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics I
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
陳 詩遠 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | LHC / 新物理探索 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究者は2015年度より, LCH-ATLAS検出器にて記録された陽子陽子衝突データを用いたグルイーノ探索の解析を行っている。LHCとATLASは本年度も快調に運転を継続し, 本研究者は夏までに記録したデータ(14.8fb-1,2015年に取得したデータ量の5倍)を用いて新しい結果をまとめた。2015年の結果においては推定に対してデータの超過が観測されたが(統計有意度 2.1σ), 2016年のデータにおいては確認できず, 統計的のふらつきであった可能性が高まった。一方でデータが標準理論に無矛盾であったことを受けて, 超対称性理論に対していっそうの制限を加えることに成功した。 この解析においては標準理論由来の事象(背景事象)への理解、および数の推定が最重要であり, 2015年度より重点的に研究を進めている。一般的に新物理探索では、信号事象の頻度が典型的な標準理論事象よりはるかに低く、S/Nを稼ぐため非常にきつい事象選別が行われる。その結果残った標準理論事象は極めて非典型なものである。これらは理論予測が難しく、事実13TeVの衝突データを再現できない例が2015年より確認されていた。本研究者はトップ対生成過程に着目し、データと理論の包括的な比較を通じてこれらのミスモデリングを検証し、高次輻射の理論模型に原因があるという示唆を得た。この結果は理論研究者にフィードバックされ今後さらなる議論を経て理論予測の改善につなげる予定である。 一方で解析における背景事象推定をより強固にするため、データを用いた背景事象モデリングの方法も昨年度に引き続き開発・改善を行った。これによって従来の理論予測に比較的依存した方法に比べ推定精度が向上し、また従来の方法による推定と無矛盾であったことを確認することによりその正当性を高めることに成功した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)