不適応的な自動思考が再評価方略の選択・効果に及ぼす影響
Project/Area Number |
14J11437
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榊原 良太 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 認知的感情制御 / 感情労働 / ネガティブ感情 / 認知的評価 / 保育士 / メンタルヘルス / バーンアウト / 感情制御 / 再評価 / 精神的健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知的感情制御(cognitive emotion regulation)と精神的健康の関連,そしてそれを調整する要因について,一般サンプルを対象とした研究と,「感情労働(emotional labor)」という現象・文脈に着目した研究を行い,基礎的・実践的な知見を得ることを目的とした研究を2年間にわたり実施した。一般サンプルを対象とした研究では,国際的に用いられている認知的感情制御尺度の日本語版を作成したうえで,①異なる強度のネガティブ感情経験時の,種々の感情制御方略と精神的健康の関連②状況への認知的評価が異なる場合における,種々の感情制御方略と精神的健康の関連を主に検討した。これらの研究は,感情制御方略と精神的健康の関連を調整する要因に注目が集まる現在の世界的な研究動向の中で,いずれも重要な示唆をもたらすものであると言える。 また,感情労働に着目した研究では,保育士を対象とした調査を実施し,子ども・保護者とのかかわりにおいて保育士が用いる感情制御方略と,情緒的消耗感,転退職意図の関連を検討した。この研究では,保育士が用いる方略と精神的健康の関連は,職務への関与の度合いによって調整されることが示された。具体的には,たとえ不適応的な方略を用いていたとしても,職務への関与が高い場合には,精神的健康への影響は小さいことが明らかとなった。これらの知見は,離職率が問題となっている保育士のメンタルヘルス改善に寄与するものであり,具体的な介入方法への有益な視座をもたらすことなどが期待される。 一連の研究を通じて,認知的感情制御と精神的健康の関連,そしてそれを調整する要因についての解明が確実に進んだと考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)