塵に埋もれた爆発的星形成銀河で探る銀河形態形成メカニズムの解明
Project/Area Number |
14J11460
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
舘内 謙 東京大学, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014 – 2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 銀河形態形成 / Paα輝線 / 赤外線装置開発 / 銀河バルジ形成 / 赤外線銀河 |
Outline of Annual Research Achievements |
なぜ銀河には多種多様な形(形態)があるのか? これは多くの天文学者が挑戦してきた難題である。これに答える手段として、見た目で形を分類する分類学「古典的形態分類学」がこれまで主流であった。ところが近年、銀河が経験する力学現象の違いを視点とした「物理的形態分類学」が、新たな切り口であると理論的に期待されている。ところが、観測的な実証による理解は全く追いついていないのが現状である。そこで本研究では、特に形態が獲得されつつある種族の銀河(U/LIRG)に注目する事で、理論が描く銀河形態形成シナリオの観測的な検証とそれによる新たな知見の発見を行い、銀河形態の多様性の根源的理解を目的としている。銀河は、「星(星形成活動)」、「ダスト」、「ガス」の集合体であり、これらは「力学運動」で橋渡しされる。そこで本研究では、U/LIRGの観測からこれらが銀河の「力学構造(形態)」とどう関連しているかを理論予測との比較を行った。その結果、古典バルジはコンパクトな星形成を行い、円盤バルジは広がった星形成を行う銀河であることが新たに発見された。このことは、古典バルジが銀河衝突などの劇的な現象にて形成されたとする理論シナリオを支持し、初めて観測的に間接的証拠を発見できたことを示唆する。また、研究機関の事情により予定していたチリ・アタカマでのデータ取得、ハーバードへの研究などがキャンセルになったため、次年度の前倒しで東大アタカマ天文台計画(TAO計画)の次期大型近赤外線分光撮像装置(SWIMS)の開発に集中投資した。装置は順調に制作され、27年度にはすばる望遠鏡(米国・ハワイ州)に本観測装置を持ち込み観測を行い、ULIRGの内部力学運動とそれらの形態とのつながりを観測から解明し、銀河形態形成理論への観測的制限と、新たな知見の発見を行う予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退する研究課題のため
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退する研究課題のため
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)