ゼブラフィッシュ遺伝学による生体防御関連因子群の網羅的探索
Project/Area Number |
15011203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 麻已人 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50254941)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | 異物代謝 / ゼブラフィッシュ / 転写制御 / 変異体スクリーニング / 分子生物学 |
Research Abstract |
化学物質の毒性消去・体外排出に働く因子群は、その細胞内侵入に応答して、転写レベルで一斉に発現誘導される。なかでも第2相異物代謝酵素群は、親電子性物質や酸化ストレスの刺激により転写レベルで発現誘導される。本研究では、この制御に関与する未知因子の単離同定を目的に、ゼブラフィッシュを用いた突然変異体スクリーニングを試みた。突然変異はエチルニトロソ尿素により導入し、スクリーニングは3世代交配法を用いて行った。突然変異体の探索は、5日幼魚の段階で、親電子性物質ジエチルマレイン酸及び金製剤オーラノフィン処理時のGstp遺伝子の発現誘導をin situハイブリダイゼーション法により観察する方法を用いた。なお、二種類の誘導剤を用いる方式は、年度途中から導入したものである。理由は、オーラノフィンがスクリーニングに活用しうる重金属試薬であることを検証できたからであり、その使用によりごれまで予想されていたマイケル反応アクセプターと重金属試薬での誘導経路の違いを分子レベルで明らかしうると判断したからである。これまで、125のF2ファミリーを解析し、形態形成異常を示す突然変異系統を70単離した。第2相誘導が異常となる系統の候補もでてきており、現在確認中である。一方、スクリーニングの迅速化・簡便化を目指し、誘導剤に応答して発光するトランスジェニックフィッシュの系統化を計画した。Gstpプロモーターを用いたGFPレポーター構築を作製し、この構築をゲノムに安定してもつトランスジェニックフィッシュの系統化を目指した。その結果、3系統得られたので、現在これらの系統の胚を用いた薬剤誘導実験を開始したところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)