Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Research Abstract |
Candida酵母は常在性寄生菌で免疫力の低下した患者に対し重篤な感染症を起こす真菌である。Candidaの病原性は未解明であり,我々は先ずCandidaの常在性のための戦略に興味を持ちCandidaの組換え体の構築および組換え体を用いた感染実験やトランスクリプトームにより常在性に関わる遺伝子の探索を行い,常在性の分子機構の解明をめざしている。Candida属の種の中で病原性は強いが組換え実験の難しいC.albicansと病原性は弱いが組換えの容易なC.glabrataの両方の利点を生かしながら我々は研究を進めている。 スタンフォード大学やミネソタ大学等との共同研究によりC.albicansの全ゲノム配列(15.5Mbp)を含む421本のコンティグを完成させた。ゲノム上には6,421の遺伝子の存在が推測され米国科学アカデミー学会誌(PNAS)に受理された。我々は引き続きゲノムシークエンスの完成をめざし,C.albicansの染色体7番(1Mbp)のコンティグ間のギャップをクローズし,シークエンスを完成させることに成功した。またより正確な遺伝子予測を行なうために,既に解析が終了しているパン酵母(Saccharomyces cerevisiaei)のゲノムシークエンスを用いて真菌ゲノムに対するGlimmer2とCriticaを用いた遺伝子予測の信憑性試験を行なった。このジョイントプログラムを用いてC.albicansの染色体7番の遺伝子予測を行なった。
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