大脳皮質脳室帯からの細胞移動の制御メカニズムについて
Project/Area Number |
15016049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
佐藤 真 福井大学, 医学部, 教授 (10222019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀司 福井大学, 医学部, 助手 (10303372)
永野 隆 福井大学, 医学部, 助教授 (70272854)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
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Keywords | アクチン / 大脳皮質 / 神経科学 / 脳形成 / 神経上皮 / 脳室帯 / 発生・分化 / 脳・神経 |
Research Abstract |
我々は発生期大脳皮質の脳室帯に発現する新規分子FILIPを同定し、FILIPがFilamin Aと結合し、Filamin Aの分解を促進することにより、脳室帯からの細胞移動の開始を負に制御していることを明らかとしてきた。本年は以下の実験を進めた。 (1)in vivoにおけるFILIPの機能をノックアウトマウスを用い解明する。 FILIPのノックアウトマウスを作製し、その表現型の検討を進めた。当初、FILIPが心臓に幅広く発現し、細胞の移動に抑制的に働くことより、ノックアウトマウスは胎生期の早い時期に死亡する可能性が高いと考えたが、得られたノックアウトマウスは成体にまで成長した。現在、大脳皮質の厚さがコントロールマウスと異なっており、BrdUラベリングなどと併せ細胞移動との関連を検討している。 (2)FILIPの活性調節機構を明らかとする。 我々の得た結果では、FILIPはアクチンが結合したフィラミンAは分解するものの、アクチンが結合していないフィラミンAには作用しない。この事実は、生物学的には整合性のとれる現象と考えられるが(むやみにフィラミンAを分解しない)、その仕組みは明確に説明できていなかった。そこで、我々は、フィラミンAの細胞内局在がその分解の有無に関連するのではないかと仮定し実験を進めた。その結果、フィラミンAに結合する分子を同定しその分子がPIP3に結合することを観察した。同分子がPIP3のセンサーとしてフィラミンAの細胞内局在に関わっている可能性を考え実験を進めている。なお、平行して行っている細胞生物学的観察では、予備実験の段階であるが、細胞膜近傍のフィラミンAはFILIPと共存しても分解が明確にはすすんでいなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)