Project/Area Number |
15016119
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
橋本 康弘 独立行政法人理化学研究所, 糖鎖機能研究チーム, チームリーダー (80164797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北爪 しのぶ 独立行政法人理化学研究所, 糖鎖機能研究チーム, フロンティア研究員 (80301753)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | シアル酸転移酵素 / βセクレターゼ / 脳脊髄液 / アミノペプチダーゼ / βセレクターゼノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.ヒト脳脊髄液中におけるβセクレターゼ産物の検出 βセクレターゼは病原ペプチドであるアミロイドβの産生にかかわり、アルツハイマー病の発症に中心的な役割を果たしているプロテアーゼである。我々は、βセクレターゼがゴルジ装置内でα2,6シアル酸転移酵素を生理的基質として切断することを報告した。切断を受けたシアル酸転移酵素は細胞外に分泌されるが、その際のN末端としてEFQ…のアミノ酸配列を持つことを明らかにした。本年度は、ヒトシアル酸転移酵素の切断端に対する抗体を作製した。この抗体により、ヒト脳脊髄液における抗原(シアル酸転移酵素)の検出を試みたところ、わずか15μlの試料で明瞭なシグナルを得ることができた。この抗原量を測定することによって、ヒトの脳内のβセクレターゼ活性をモニターできる可能性がある。最近、アルツハイマー病患者脳では、βセクレターゼ活性が上昇することが報告されている。今回開発された抗体を用いて、アルツハイマー病の早期診断を目指している。 2.シアル酸転移酵素のアミノプロテアーゼによるプロセッシング シアル酸転移酵素はβセクレターゼによる切断を受けるが、その後ゴルジ内腔に存在するアミノプロテアーゼによってプロセッシングを受ける。この機構の詳細を解析した(S.Kitazume, et al.:Characterization of α2,6-sialyltransferase cleavage by Alzheimer's β-secretase(BACE1)J.Biol.Chem.278,14865-14871,2003)。 3.シアル酸転移酵素のin vivoの切断 シアル酸転移酵素のβセクレターゼによる切断がin vivoで起こることをβセクレターゼノックアウトマウスを用いて証明した(S.Kitazume, et al.:In vivo cleavage of α2,6-sialyltransferase cleavage by Alzheimer's β-secretase(BACE1)J.Biol.Chem.Submitted).
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)