Project/Area Number |
15019018
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20134364)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 明美 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90359597)
有馬 雅史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00202763)
幡野 雅彦 千葉大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20208523)
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
|
Keywords | BCL6 / 転写因子 / メモリーT細胞 / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / CD8T細胞 / central memory / effector memory |
Research Abstract |
獲得免疫成立の分化機構を転写因子(BCL6、BAZFやc-Fos遺伝子)のレベルで明らかにすることを目的とする。そのため胚工学技術を応用して、これらの遺伝子を欠損させたマウスや発現過剰にしたトランスジェニック(Tg)マウスを作製する。これらのマウスにワクチニアウイルスを感染させたときの脾臓やリンパ節におけるウイルス特異的リンパ球の分化異常を免疫学的に解析した。 その結果、1)BCL6は抗原特異的メモリーCD8T細胞の分化維持機構を正に制御する。 2)モリーT細胞は二次抗原刺激時に増殖能を主体とするcentral memory (TCM)と増殖せずにサイトカインを産生するeffector memory (TEM>の2種類に分画される。そこで、これら2種類のメモリーCD8T細胞の分化維持におけるBcl6の機能を、Bcl6-KOマウスや1ck-Bcl6トランスジェニック(Tg)マウスを抗原刺激することにより誘導されるメモリーCD8T細胞の種類やそれらを再刺激した後の細胞増殖能、サイトカイン産生能を調べることにより検討した。その結果、メモリーCD8T細胞をCD62L+とCD62L-に分画することにより、TCMとTEMに機能分画できることを明らかにした。また、これら両者のメモリーCD8T細胞におけるサイトカイン産生能には有意な差は認めなかった。 3)免疫後のlck-Bcl6-Tgマウス由来メモリーCD8T細胞はCD62L+のTCMが主体をなしており、逆にBcl6-KO由来メモリーCD8T細胞は細胞増殖能が低いCD62L-のTEMが比較的多かった。 上記の結果から、Bcl6はcentral memory CD8T細胞の分化と機能維持に重要な転写抑制因子であることを明らかにした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)