パラインフルエンザウイルスのインターフェロン産生制御機構
Project/Area Number |
15019034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
後藤 敏 福井大学, 医学部, 助教授 (00211920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 健司 福井大学, 医学部, 助手 (40236419)
小松 孝行 福井大学, 医学部, 助手 (20215388)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
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Keywords | パラインフルエンザウイルス / センダイウイルス / インターフェロン産生 / アクセサリー蛋白質 / C蛋白質 / V蛋白質 / IRF-3 / NF-κB |
Research Abstract |
センダイウイルス(SeV)のC蛋白質とV蛋白質は、ともに、インターフェロン(IFN)-β産生を負に制御する。この制御機構として次のことを明らかにした。 1.C、V両蛋白質は、SeV感染に伴うIFN-β遺伝子の転写活性化を抑制し、IFN-β産生を負に制御する。 2.SeV感染におけるIFN-β誘導抑制には、C、V両蛋白質によるIRF-3の活性化抑制が重要である。IFN-β遺伝子の転写因子として重要なIRF-3、NF-κB、ATF-2/c-Junの活性化を検討した。Cノックアウトウイルス(C(-))やVノックアウトウイルス(V(-))でみられるIRF-3の活性化は、親株では抑制されていた。 3.C、V両蛋白質は、RNA合成抑制能とは別に、IRF-3とNF-κBの活性化経路そのものを阻害する能力をもつ。単独発現C、V蛋白質は、2重鎖RNAあるいはニューカッスル病ウィルス(NDV)によるIFN-β産生誘導とIRF-3、NF-κBの活性化を抑制した。 4.C、V両蛋白質は、IRF-3のリン酸化に至る経路を標的としている。C(-)あるいはV(-)感染細胞で見られるIRF-3のリン酸化と2量体形成は、親株感染細胞では抑制されていた。また、C蛋白質(Y1あるいはY2)安定発現細胞においても、NDV感染によるIRF-3のリン酸化と2量体形成は、抑制されていた。 5.IFN-β誘導を阻止する活性は、C蛋白質のC末端半分に存在する。 6.C蛋白質のIFN応答阻害能とIFN-β産生阻害能は、互いに独立した能力である。F170S変異をもつC^<F170S>変異蛋白質は、IFN-α応答阻害能を喪失していたが、IFN-β誘導阻害能を保持していた。 7.C、V蛋白質ともにSeV感染に伴うアポトーシスを抑制する。C(-)あるいはV(-)感染細胞のアポトーシスは、親株に比べて促進していた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)