重症型熱帯感染症(デング出血熱、慢性シャーガス病)の感受性遺伝子の解明
Project/Area Number |
15019080
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
菊池 三穂子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (40336186)
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
|
Keywords | シャーガス病 / クルーズトリパノソーマ / デング出血熱 / HLA-A,B / デング熱 / 感受性遺伝子 / TNF-αプロモーター領域 / SNP |
Research Abstract |
シャーガス病:南米ボリビアのサンタクルズ市の熱帯医学研究所を中心とした4つの研究施設あるいは病院からメスチソと言われる集団より40歳以上の感染後無症状患者(55名)、20歳から50歳の消化器症状のない心臓シャーガスの患者(43名)、および消化器シャーガス(巨大結腸症)患者(50名)の血液を収集した。この際、臨床型の確認の為すべての対象者に心電図、胸部X線および注腸造影検査を施行した。 デング出血熱:ホーチミン市第2小児病院およびビンロン県予防医学センター小児病院に受診あるいは入院した小児デング熱・デング出血熱患者でKinh族を対象とし、患者の臨床所見および血液検査の結果からWHOの基準に基づきデング熱の診断およびその重症度の判定を行った。デング出血熱軽症群(WHO standard : Grade I,II)は各施設それぞれ98名、129名、同重症群(Grade III,IV)は各施設それぞれ66名、203名、健常対照群はビンロン県の小学校あるいは中学校から選別した200名で各人より血液5-8mlの血液を採取し全サンプルの染色体DNAの抽出を行った。これらの患者-対照群を用いて、HLAクラスI遺伝子領域(HLA-A,B)のアレルタイピング、TNF-αプロモーター遺伝子領域についてSNPタイピングを行い相関解析を行った。HLA-A, HLA-Bアレルと重症度との相関は認められなかった。TNF-αプロモーター遺伝子領域のSNPタイピングの結果、TNFP-Dアレルが2カ所の対象地域においてデング出血熱重症群で増加していた。この結果からTNF-α遺伝子近隣に重症化に関与する遺伝子が存在する可能性あるいは、TNF-α産生量が直接的に重症化に関与している可能性が考えられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)