Project/Area Number |
15019103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
杉田 昌彦 日本医科大学, 医学部, 教授 (80333532)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | CD1 / 脂質抗原 / 結核菌 / BCG / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
主要組織適合抗原(MHC分子)は、蛋白抗原に特異的なT細胞反応を担う抗原提示分子である。これに対して、結核菌が産生する脂質抗原を結合してT細胞に提示する新しいタイプの抗原提示分子としてヒトグループ1CD1分子(CD1a、CD1b、CD1c)が同定され、結核菌感染防御における役割が注目されている。現行唯一の抗結核ワクチンとしてウシ型結核菌の弱毒株であるBCGが広く用いられてきたが、その免疫誘導の指標としてツベルクリン反応など蛋白抗原に対する細胞性免疫のみが用いられ、脂質抗原に対するT細胞反応の詳細は不明である。そこで本研究では、生菌BCG接種によって誘導される脂質特異的T細胞反応の存在とその特質を明らかにするため、ヒトおよびマウスでの解析を展開した。まず、BCG既接種者より得た末梢血CD4陽性T細胞及びCD8陽性T細胞の生菌BCG感染樹状細胞に対する反応を、インターフェロンガンマ産生を指標としたエリスポット法を用いて解析した。その結果、BCG既接種者において、生菌BCGを特異的に認識して活性化されるグループ1CD1拘束性CD8陽性T細胞プールが存在することが明らかとなった。一方、マウスはヒトグループ1CD1に相当する分子を持たないため、CD1分子を介した免疫応答の生体レベルでの解析には、ヒトCD1遺伝子を導入したトランスジェニックマウスが有用であると考えられる。今年度、CD1bトランスジェニックマウスの作製に成功し、樹状細胞や一部のB細胞にCD1b蛋白の特異的な発現を確認した。現在、このトランスジェニックマウスにBCGを接種し、それによって活性化される脂質抗原特異的T細胞の実証とその機能の解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)