DNAチップを用いたハイスループットなメチル化検出システム
Project/Area Number |
15023211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
畑田 出穂 群馬大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50212147)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | メチル化 / 癌抑制遺伝子 / エピジェネティク / 癌 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
近年、様々な癌抑制遺伝子や癌関連遺伝子が異常なメチル化により不活性化されることが報告され、癌化においてメチル化をはじめとするエピジェネティクな変化の重要性が認識されるようになってきた。そこで癌においてエピジェネティクな変化の網羅的解析法の開発が必要とされている。我々はこれまでにDNAチップを用いたハイスループットなゲノムDNAのメチル化解析法-Methylation AmplificationDNA Chip(MAD)法を開発した。この方法ではゲノム中のメチル化された部位を特異的に増幅しDNAチップにハイブリダイズすることによりメチル化を検出する。今回、この方法の改良により汎用化、実用化をはかった。この方法は非常に効率良く、感度が高いメチル化検出法であることがわかった。またメチル化の変化は発現量の関係ないので非常に低発現量の遺伝子への適用も可能であると考えられる。用いる制限酵素を4塩基認識のものにしたためほぼすべての遺伝子への適用が可能になった。そこで現在、1万種類の遺伝子を固定したチップを作成を予定している。 また従来考えられていたより癌で高メチル化になっている遺伝子の割合が高いこともわかった。これはチップに固定した遺伝子が癌抑制遺伝子および癌抑制遺伝子となり得る遺伝子であることによるのかもしれない。すべての癌細胞で共通してメチル化されている遺伝子のほとんどは肺癌でLOHが報告されているローカスと一致していることは、このようなアプローチにより発癌に関与する遺伝子を同定できることを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
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