レトロウイルスベクターを用いた養子免疫遺伝子細胞療法の確立
Project/Area Number |
15025213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小野寺 雅史 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10334062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中内 啓光 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40175485)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / ウイルス / 癌 / 免疫学 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
レトロウイルスベクターを用いて癌関連遺伝子を導入した造血前駆細胞を、サイトカインにて樹状細胞(DC)へと分化・誘導し、これら遺伝子導入DCを用いた効率の良い腫瘍特異的細胞傷害性T細胞(CTL)の誘導法を確立する。[方法・結果]レトロウイルスベクターGCDNsamI/Eにてovalbumin(OVA)遺伝子を導入したマウス造血前駆細胞(c-KIT陽性Lineage陰性細胞)を、GM-SCFとIL-4存在下で培養し、OVA発現DC(OVA/DC)へと分化誘導させた。これら遺伝子導入細胞は形態学的にDCであり、表面マーカーとしてCD11c、CD40、CD80は強陽性であった。また、EGFPをマーカーとした遺伝子導入効率は80%を超えた。治療モデルとして、これらOVA/DCをOVA発現胸腺腫(EG7)担癌マウスに接種したところ、免疫されたマウスは腫瘍を完全に排除し、移植後50日目に再移植したEG7も拒絶した。Lysis spotの結果、これらマウスにおいてOVAペプチドで免疫したマウスの約4倍多い腫瘍特異的CTLが認められ、さらにはマウス血清中に抗OVA抗体も検出された。また、これら抗腫瘍効果はMHC class II KOマウスで減弱した。[考案]以上の結果から、今回のOVA/DCを用いたワクチン療法により細胞性免疫のみならず、MHC class IIを介したOVA特異的CD4陽性T細胞の誘導も認められ、今回の抗腫瘍効果におけるCD4陽性細胞の重要性が示唆された。今後は、適当な腫瘍抗原を選択することで、汎用性の高いガンワクチンとしての臨床応用が期待できると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)