PD-1/PD-L1システム遮断と非ペプチド性抗原を用いた新規抗腫瘍免疫療法の開発
Project/Area Number |
15025237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 義正 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (90280700)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | γδ型T細胞 / NK細胞 / αβ型T細胞 / PD-1 / PD-L1 / リコンビナントタンパク / 細胞障害性 / 免疫療法 |
Research Abstract |
γδ型T細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)CD8陽性αβ型T細胞などの腫瘍細胞障害性を有するエフェクター細胞において、負の制御因子であるPD-1分子が発現すると、腫瘍細胞上にPD-L1やPD-L2分子が発現している場合に負の調節を受け、細胞障害性が著しく低下する。従って、このリガンド/受容体相互作用を遮断することにより負の制御が遮断され、抗腫瘍作用が増強されることが期待される。この相互作用の遮断のためには抗体、リガンドあるいは受容体の細胞外領域とIgFcとのキメラタンパク、細胞外領域のリコンビナントタンパクなどを用いることが可能である。しかし、抗体やキメラタンパクを用いた方法では実際の臨床応用に際して様々な制限がある。そこで本研究課題においては、PD-1およびPD-L1の細胞外領域の可溶性分子を調製し、抗腫瘍作用を増強させるための新規がん免疫療法開発のための基盤を確立することを目的とした。マウスの系において、PD-1分子、および、PD-L1分子の細胞外領域を大腸菌において封入体として発現させ、グルタチオンを酸化還元試薬として用いたアルギニンベースの緩衝液中でリフォールドを行った。また、ヒトのPD-1分子の調製も行い、それぞれの活性をビアコアにより確認した。これらの分子を用いることにより、新たながん免疫療法が可能になると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)