前立腺がんを中心とする泌尿器系腫瘍の分子疫学的解析とリスクモデルの構築
Project/Area Number |
15026207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
広川 佳史 三重大学, 医学部, 講師 (30322738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 泰三 三重大学, 医学部, 教授 (30162762)
有馬 公伸 三重大学, 医学部, 助教授 (10175995)
杉村 芳樹 三重大学, 医学部, 教授 (90179151)
加藤 貴彦 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (70169506)
渡邉 昌俊 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90273383)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 前立腺癌 / エピジェネティクス / GSTP1 / RARbeta2 / VEGFR-1 / E-cadherin |
Research Abstract |
目的;前立腺がんの発生・進展危険因子に内分泌・性生殖活動要因、食餌要因などがあげられているが、明確な危険因子は得られていない。我々はこれまで「前立腺がんの発生・進展」を研究テーマに、地理病理学的、分子病理学的手法で解析を行い、前立腺がんも他の固形がんと同様に各種の遺伝子変異あるいはエピジェネティクスが関与する多段階発がんであることを示した。これらの研究の中で、症例対照研究のサイズの拡大、複数の遺伝子多型でのプロファイリングと泌尿器系腫瘍の中での前立腺発がんリスクモデルの位置付けの必要性を感じ、研究スケールの拡大(前立腺がん400例、前立腺肥大症200例、健常者コントロール1000例)およびSNPの大量解析を準備している。症例の解析を通じて、前立腺がんの遺伝子多型データ、ライフスタイルデータをもとに、発がんリスクモデルを構築する。同時に環境因子の明確な関与が考えられる尿路上皮系がんとの比較をすることにより、泌尿生殖系腫瘍の発がんリスクモデルを構築する。最終的には、個人レベルでの前立腺がんを含む泌尿器系腫瘍のリスクを管理可能にすることが目標である。 結果;エピジェネティクスが関与する遺伝子の検索を行った結果、GSTP1、RARbeta2とVEGFR-1のメチル化頻度、家族性前立腺癌関連遺伝子HPC2/ELAC2のある多型が良性病変に比べ癌組織で有意差があることが判明した。E-cadherinの発現量を変化させるpromoter領域の遺伝子多型では、移行上皮癌患者と健常者の間で有意な差が見られた。癌の増殖、進展に関与すると考えられる遺伝子やその多型についての情報が得られた。更に情報量を増やすことにより癌の罹患や予後に対するリスクモデル構築の実現に寄与できると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)