泌尿器科癌の発生リスクおよび治療反応性に関与する遺伝子多型に関する解析
Project/Area Number |
15026208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 秀文 京都大学, 医学研究科, 講師 (30324635)
山本 新吾 京都大学, 医学研究科, 講師 (80322741)
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00281098)
伊藤 哲之 京都大学, 医学研究科, 助手 (70343225)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 助手 (20324642)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 腎細胞癌 / 前立腺癌 / 遺伝子多型 / 治療感受性 / テーラーメイド医療 / IGF-binding protein 3 |
Research Abstract |
[背景]泌尿器科領域に発生する癌は多彩な治療反応性を示す。しかしながら、その反応性の程度には大きな個人差が存在し、その個人差を規定する遺伝的要因を解明することによって、真の意味でのテーラーメイド医療実現に貢献出来る可能性がある。[目的]腎細胞癌における免疫療法の効果に関連する遺伝子多型を決定する。また前立腺癌の予後に関与する可能性がある遺伝子多型を解析し、癌の悪性進展との関連について検討する。[方法]腎細胞癌では約10の泌尿器科施設と連携し、インターフェロンに効果のあった症例約50例、効果の無かった症例約50例から血液DNAを抽出し(各施設においては研究計画を倫理委員会で承認)、約1000の癌関連遺伝子に存在する多型をインベーダー法にて解析した。前立腺癌ではIGF-binding protein 3 (IGFBP-3)にある遺伝子多型と前立腺予後との関連を検討した。[結果]腎細胞癌の系統的多型解析は多型決定を終了した段階であり、現在統計解析中である。前立腺癌ではIGFBP-3のプロモーター領域に存在するSNP(-202 A/C)に関して307例の前立腺癌患者を対象に検討した。その結果、Cアレルが進行癌と関連すること(p for trend=0.002)、また局所癌ではその後の転移再発と関連すること(p=0.008)が明らかとなった。[考察と今後の方向性]昨年の検討で、我々は腎細胞癌の発生進展にIL-4R遺伝子多型が関連する可能性を報告したが、今回の系統的多型解析の結果が出れば、さらに興味深い遺伝子群が同定出来るものと思われる。前立腺癌においても血液中IGFBP-4濃度が前立腺癌に関連しているという報告もあり、今後、他の候補遺伝子における多型も含めて内分泌療法感受性との関連を検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)