ヘパラネースによるヘパラン硫酸-タンパク質相互作用の調節に関する研究
Project/Area Number |
15040208
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
柳下 正樹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70132793)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 Katarzyna Anna 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (90302877)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | ヘパラン硫酸 / 分子間相互作用 / 膜ドメイン / 細胞外マトリックス / プロテオグライカン / ヘパラネース / 分解酵素 / 糖鎖 |
Research Abstract |
細胞膜型ヘパラン硫酸プロテオグライカンは細胞膜の基本的構成分子として広く動物細胞に分布している。ヘパラン硫酸糖鎖は成長因子、サイトカイン、細胞外マトリックス分子など多種類の生物学的活性物質と特異的な分子間相互作用を示すことにより、細胞に到達する種々の生物学的シグナルのモジュレーターとして機能している。このようなヘパラン硫酸プロテオグライカンの機能から考えて、この分子が細胞表面上のシグナル発生、伝達に関わる特定の限局したサブ構造に深く関連している可能性が考えられる。当研究室のこれまでの研究でも細胞膜結合様式の異なるヘパラン硫酸プロテオグライカン(シンデカンおよびグリピカン)が細胞表面上で異なる挙動を示すことが明らかにされ、それぞれの分子が限局した特定の膜構造と相互作用をしていることが示唆された。 本年度の実験ではラット副甲状腺細胞の細胞培養系を用い、Triton X-100抽出に抵抗性を示す膜ドメイン分画をショ糖密度勾配超遠心法、free flow electrophoresis法を用いて調製し、ヘパラン硫酸プロテオグライカンを放射性代謝標識法およびコアタンパクに対するモノクロナル抗体を用いたWestern Blot法により検出し、またCD38、Giαなど種々の膜ドメイン特異的タンパクをWestern Blot法により検出し、これら分子の相互作用を解析した。その結果、一部のヘパラン硫酸プロテオグライカンが膜ドメインに局在し、ヘパラン硫酸糖鎖の存在が膜ドメイン構造を構成するタンパクの集合体形成に関与しているデータが得られた。来年度以降さらにヘパラン硫酸プロテオグライカンと膜ドメイン形成の関連、ヘパラン硫酸プロテオグライカンが膜ドメインの動態に与える影響に関して解析を続ける。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)