中世の東北アジアと考古学ー奴児干永寧寺をめぐる東北アジアの文化交流と諸民族の動向
Project/Area Number |
15068202
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菊池 俊彦 北海道大学, 名誉教授 (70000619)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和之 函館工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (80342434)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥9,200,000 (Direct Cost: ¥9,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | 東北アジア史 / アイヌ史 / 金石学 / 考古学 / デジタル技術 / CAD(Computer Aided Design) / 三次元デジタイザ / CAD (Computer Aided Design) |
Research Abstract |
1.現地調査 (1)アムール川下流域の中世遺跡と資料の調査を、昨年度に引き続き、平成18年8月9〜16日に実施した。まずウラジオストークのロシア科学アカデミー極東支部歴史学・考古学・民族学研究所で、ウスリー川下流域のコクシャロフカ遺跡の明代と見られる遺跡の出土遺物と発掘データを調査した。次いでアムール川最下流域にあるニコラエフスクの博物館を訪問、ペトホーヴァ館長の随行のもとに定期船で上流に150km遡ったティル村に上陸して、明代の奴児干永寧寺遺跡を実地調査すると共に、奴児干都司の跡を探した。永寧寺遺跡は1995〜2000年に故アルテーミエフ博士の5次にわたる発掘調査によって仏教寺院跡が発見され、多くの出土遺物が得られている。この発掘地点を現地調査することができた。また奴児干都司の跡とおぼしき場所をほぼ確定することができた。併せて博物館において永寧寺遺跡の出土遺物を調査すると共に、地元の郷土史家ポポフ氏から19世紀に撮影された永寧寺遺跡の貴重な写真を見せていただいた。 (2)平成18年度と19年度にサハリンの中世遺跡の現地調査を予定し、18年度は南サハリンの遺跡調査を8月23〜27日に実施した。東海岸プガチョーヴォの馬群潭土城跡、西海岸コストロムスコエの小能登呂土城跡を現地調査した。 2.史料調査 (1)碑文関係資料の調査 パリのギメ美術図書館いはポール・ペリオの遺稿が所蔵されている。その中には永寧寺碑文の拓本があるという情報を得ていた。これについて他の経費によって中村が平成19年1月に同館を訪問して探したが、今のところ、見出されていない。 (2)碑文の解読作業 昨年度、ウラジオストークの博物館において、三次元デジタイザを用いて計測した永寧寺碑文の立体的データを基に、今年度も碑文の文字の解読作業を続けている。
|
Report
(4 results)
Research Products
(21 results)