島嶼部東南アジア人の集団形成に関するDNA指標による解析
Project/Area Number |
15570192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Anthropology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University (2004) The University of Tokyo (2003) |
Principal Investigator |
数藤 由美子 (數藤 由美子) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70313202)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 島嶼部東南アジア人集団 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的系統関係 / 脂質代謝 / 適応 / 遺伝的多型 / 島嶼部東南アジア人類集団 |
Research Abstract |
本年度においては、島嶼部東南アジア地域の特殊な自然条件への適応にともなう遺伝的小進化について、DNA指標を用いた解析をおこなうこととした。 脂質代謝に関わるDNA指標として、文献上既に制限酵素断片長の多型性(RFLP)が示唆されているアドレナリン受容体β3(ADRB3)遺伝子に着目し、インドネシアのセラム島、小スンダ列島(フローレス島)、スラウェシ島の3集団、フィリピン先住民のネグリトの複数の部族(ミンダナオ島のママヌワ、ルソン島のアエタなど7集団)、およびそれらの周辺集団から採取した血液試料より得たDNAサンプル(1集団当たり約100人)を対象に、エクソン1内にみられる1塩基置換によるRFLPを電気泳動法によって調べた。ところが文献にみられないサイズのDNA断片が多数見出されたため、全固体について対象のゲノム領域の塩基配列を決定するとともに、代表的なタイプの固体についてはエクソン1全長(5'-UTRからイントロン1まで)の塩基配列を決定した。さらにヒトと最も近縁なチンパンジーのDNAサンプル(20固体)についてもエクソン1の塩基配列決定をおこない、比較ゲノム解析をおこなった。 その結果、まだ知られていない1塩基多型が少なくとも4種類見出され、既知の1塩基多型を含め、チンパンジーではホモ接合の固体が存在することが明らかとなった。環境への適応に有利であった可能性があり、また地理的に隔離された集団で偶然生じ広まったとも考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)