ラット回腸パイエル板の構造と神経との関係:特に高分子蛋白物質吸収との関係
Project/Area Number |
15580248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Shimane University (2004-2005) Shimane Medical University (2003) |
Principal Investigator |
権田 辰夫 島根大, 助教授 (40116398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐原 由美子 島根大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
竹内 崇師 島根大学, 医学部, 教務職員 (10325061)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | パイエル板 / 神経線維 / M細胞 / 免疫組織化学 / 走査電子顕微鏡 / 光学顕微鏡 / ラット / 高分子物質吸収 / 免疫組織化学的染色 |
Research Abstract |
15年度は回腸パイエル板周囲の神経線維の分布を免疫組織化学的に染色し,リンパ濾胞の周囲に密な神経線維網が観察され,これらの神経線維がM細胞や大食細胞と近接して分布していたことから,消化管内に進入した高分子物質がM細胞を介して神経線維内に迷入する場所である可能性が考えられた。 そこで,16年度はパイエル板周囲に高分子物質のHRPを局所注入し,その物質がどのような経路で脳・脊髄に吸収されるかその動態を免疫組織化学的に探索し,中枢神経(迷走神経背側核など)に逆行性に移行するか否かを検討した。 「方法」粘膜下神経叢が発達することが知られている生後3〜8週齢のラットを用いて,回腸終末部のパイエル板周囲に西洋ワサビ由来パーオキシダーゼ(HRP,typeVI)をハミルトンシリンジを用いて,1〜2μlずつ3〜5箇所に局所注射した。投与2〜3日後,腸間膜リンパ節,腹腔神経節,前腸間膜神経節,脊髄側核及び神経節,延髄迷走神経背側核を摘出して,逆行性に取り込まれたHRPの検出を行った。 「結果」HRP注入後最も多くHRPが検出されたのは,腸間膜リンパ節の辺縁洞であった。その大部分は大食細胞内に貪食されていた。一方神経細胞内には前腸間膜神経節や脊髄神経節内に少数例認められるのみであった。 「結語」ラットのパイエル板周囲に高分子物質を局所注入した結果,ごく少数例ではあるが神経細胞内に逆行性に吸収された像が認められたことから,次年度はより吸収効率が高いと言われるフルオロ等を用いて更に吸収効率を高めて,迷走神経や交感神経を切除した場合にその物質の逆行性輸送が遮断されるか否かを検討することにより,パイエル板を介して高分子物質が中枢神経細胞内に逆行性に吸収されることを確認する。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)