胚性幹細胞(ES細胞)の分化系を利用した巨核球成熟、血小板産生に必須の分子の同定
Project/Area Number |
15591009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤元 貴啓 広島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助教授 (00221549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 欣吾 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80034114)
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Project Period (FY) |
2003 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ES細胞 / 巨核球 / 血小板 / 骨髄間質細胞 / シグナルシークエンストラップ / 接着因子 / 免疫グログリンドメイン / 造血因子 / プロプレートレット |
Research Abstract |
マウスES細胞をin vitroで巨核球に分化させ、血小板を産生する系を確立した。この系を応用して、骨髄間質細胞に発現し、ES細胞および巨核球との相互作用に関わる蛋白の同定を行うことを目的に、シグナルシークエンストラップ(SST)法を用いて、骨髄間質細胞由来の膜蛋白、分泌蛋白のスクリーニングを行った。その結果、約200個のクローンが得られ、うち約20%が新規または未報告の蛋白であった。これらのリコンビナント体を作成し、相手となるES細胞および各分化段階の巨核球への結合を検討した結果、3つの陽性クローンを得た。そのうち1つは、分子内に免疫グロブリンドメインを2つ持ち、immunoglobulin superfamilyに属する新規膜蛋白であり、これに注目して解析を行った。この蛋白は各種間質系細胞株に発現し、血球系細胞には発現が認められなかった。リコンビナント蛋白を作成して血球系細胞への結合を観察したところ、マウスおよびヒト両者の骨髄で一部の幼若細胞および巨核球への特異的結合が見られた。この蛋白に対する抗体を作成したところ、抗体により巨核球系細胞の間質細胞への接着が阻害され、さらにリコンビナント蛋白はES細胞の分化を促進する傾向が観察され、巨核球の分化成熟に関与する膜蛋白であると考えている。2つ目はサイトカイン類似の新規分泌蛋白であり、この蛋白の作用により巨核球細胞がアポトーシスをきたす現象を観察した。引き続き、さらに詳細な検討を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)