東アジア所在日本語古典籍調査のデータベース構築のための国際会議
Project/Area Number |
15632001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松原 孝俊 九州大学, 韓国研究センター, 教授 (20150378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 陽一 国文学研究資料館, 教授 (50005823)
岡村 敬二 京都学園大学, 人間文化学部, 教授 (90310664)
中野 三敏 九州大学, 名誉教授 (70036987)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 東アジア所在日本資料 / 欧米所在日本資料 / 在外日本資料所在データベース会議 / 中国東北3省の省立図書館 / 目録作成フォームの統一 / データベースの統合 / 欧州所在日本資料調査データ / 米国議会図書館所在和本 |
Research Abstract |
1945年から49年に至る中国動乱期に、中国東北部(遼寧省・吉林省・黒龍江省)に搬入された日本語資料約200万冊の日本語資料の多くは、中国各地に分散され、流浪の運命を辿った。岡村敬二らによる蔵書印調査などを通して、中国東北部における2003年現在の保存状態を調査・研究し、いくつかの図書館における具体的な移動経緯を解明できた。例えば、瀋陽に設立された旧満州医科大学所蔵本草学関係資料は、その大多数が北京へと流出したものの、北京市内でもさらに流浪し、現在ではかつての半数が中国漢医学研究所に落ち着いた。しかしながら残りの蔵書に関しては、一部が中国医科大学(藩陽市)に返却されたが、今回の調査でも依然として移動先不明の図書資料も多い。 本研究調査の重要性はますます高まってきたが、2002年に発生した新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)によって、いったんはその開催が危ぶまれたが、幸いにも2003年12月13日と14日の両日、本研究チーム主催の「在外日本語資料所在データベース会議」が開催でき、中国東北部3省の省立図書館長を日本に招聘し、各界で関心を抱く日本人研究者との人的交流が進んだ。 (1)中国東北3省の遼寧省立・吉林省立・黒龍江省立図書館長の報告 (2)川島真(北海道大学)および岡村敬二(京都学園大学)の報告 (3)総合討論 の活発な討議が交わされた。その結果、日中間で中国東北部所在の日本語資料全面的公開原則が確認されたばかりではなく、統一の目録作成フォーム、入力文字コードの確定や、東アジア日本語資料を取り扱う司書のコンソーシアム結成の可能性などが議論された。 我々の研究関心は、一方で科学研究費の有効活用を強調する我々の基本姿勢に対する理解も得て、東アジアのみならず、欧米所在日本資料調査を展開した調査者からの強い要請を受けて、時を同じくして、同地域の調査研究の現段階を知る会議も開催した。 (4)松野陽一(国立国文学研究資料館) (5)磯部彰(東北大学) (6)高田時雄(京都大学)、山下則子(国文学研究資料館)、小池正胤(東京学芸大学)、渡辺憲治(立教大学) (7)中野三敏(福岡大学) などの報告がなされ、欧米地域で、だれが、どこで、何を、いつ、どのような調査を実施して、いかなる報告書を作成したか、の大枠を把握することに成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
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