Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 雅彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (20114374)
玉置 昭夫 長崎大学, 水産学部, 教授 (40183470)
日野 明徳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012012)
酒井 一彦 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 助教授 (50153838)
土屋 誠 琉球大学, 理学部, 教授 (40108460)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Research Abstract |
次年度での特定領域研究申請を視野におき,公開シンポジウム「危機にある沿岸生態系-その再生に向けての研究戦略」を,平成16年1月31日に東京工業大学において開催した.このシンポジウムは,今回の基盤研究C企画調査の申請にいたる議論の母体組織である沿岸環境関連学会連絡協議会(土木学会海岸工学委員会/日本水産学会水産環境保全委員会/日本海洋学会環境問題委員会/日本水産工学会物質循環研究会)としての第11回ジョイントシンポジウムに兼ねる形で開催された.同シンポは,沿岸浅海域における干潟,藻場,サンゴ礁生態系に関して,その劣化の状況を多角的な観点から概観し,危機感を共有するとともに,これらのベントス系を中心とした沿岸生態系の保全・再生に向けての今後の学際的な研究戦略のあり方を多角的に議論することを目的としたものである.具体的には,第1部:「干潟生態系の劣化の実態把握と保全・再生に向けて」,第2部:「藻場生態系の劣化の実態把握と保全・再生に向けて」,第3部:「サンゴ礁生態系の劣化の実態把握と保全・再生に向けて」,第4部:総合討論-「沿岸生態系保全・再生に向けての統合的調査・研究戦略のあり方」の4部構成で,様々な分野の専門家による講演および総合討論が行われ,約140名もの参加者を得て活発に議論がなされた.またシンポジウムの前日に研究分担者による研究企画会議を開催し,次年度の特定領域研究申請に向けての詳細な検討を行った. これらとは別に,現在ベントス系の異変が際立っておりその原因が不明な有明海の干潟生態系を対象として,予備的な合同現地調査を実施した.その結果,干潟上の特徴的な海水流動や物質輸送特性の存在が明らかになり,特に干潟上に広範に設置されているノリ網の影響などが解明された.
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