交感神経受容体およびNOS遺伝子変異に基づく排尿・性機能障害治療法の開発の準備
Project/Area Number |
15639014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Urology
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
武田 正之 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80197318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 正貴 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (20201858)
滝花 義男 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (60188125)
荒木 勇雄 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (50252424)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 交感神経受容体遺伝子変異 / NOS遺伝子変異 / 排尿・性機能障害 / 自律神経系受容体 / 神経伝達物質 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
1.排尿障害に関する研究 遺伝子採取、遺伝子多型の研究の前に、排尿症状、特に尿失禁に関する比較的大規模な疫学調査を行った。 対象は、52の病院に勤務する3423名の女性看護師とし、SF36、ICIQ-SFを含む質問票を送付して回答を依頼した。 結果:21-65歳の女性看護師2429名から返答を得られた。21-50歳の年齢では、年齢とともに尿失禁の瀕度は増加した。尿失禁の程度は年齢と相関したが、頻度は相関しなかった。一般的なQOLと年齢には、相関はなかった。尿失禁の程度はQOLスコア、特に健康状態全般、運動などの活動、バイタリテイと有意に相関したが、尿失禁の頻度との相関はなかった。尿失禁のある対象者は、ない対象者よりも、有意に肉体的な状況が低下していたが、精神的な状況には、差はなかった。 結論:尿失禁は、その頻度よりも量が生活の質に影響することがわかった。 今後の検討予定:以上のアンケート結果を踏まえて、遺伝子採取、遺伝子多型の解析と、アンケート結果との関係に介する解析を行う。 2.性機能障害に関する研究 ヒト陰茎海綿体におけるプロスタグランジンE2の4種類の受容体サブタイプであるEP1、EP2、EP3、EP4の蛋白およびmRNAの発現について調べた。 結果:EP1、EP3はほとんど発現していなかった。EP2とEP4のmRNAの発現をβアクチンとの比で調べると、それぞれ1.94×10-2、1.34であり、EP4が優位に亢進していた。 今後の検討予定:性機能障害アンケートとともに、EP2とEP4の遺伝子多型の検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)