小口病におけるアレスチン変異型とロドプシンキナーゼ変異型の表現型差に関する研究
Project/Area Number |
15639016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 峰生 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80303642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 誠 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60283438)
寺崎 浩子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40207478)
三宅 養三 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30166136)
近藤 永子 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (30335038)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 小口病 / ロドプシンカイネース / アレスチン / ノックアウトマウス / ヒト / 錐体 / deactivation / 網膜電図(ERG) |
Research Abstract |
今回我々名古屋大学グループはペンシルバニア大学と共同研究を行い、小口病の二つの原因遺伝子型であるアレスチン(SAG)型とロドプシンカイネース(GRK1)型の機能的差異を電気生理学的および心理物理学的に調査した。ノックアウトマウスを用いた最近の研究では、アレスチン(SAG)欠損マウスとロドプシンカイネース(GRK1)欠損マウスの比較研究において、GRK1欠損マウスのみ錐体の著しい不活化異常があることが報告されている(JNS,2000)。今回研究対象としたのは、SAG遺伝子1147delA変異ホモ接合体を有する35歳男性とGRK1遺伝子G595C変異ホモ接合体を有する21歳女性の2名であった。一般眼科検査に加え、錐体と杆体を分離したERGを記録した。また錐体不活化機能を測定する目的で強力な刺激(2.7-4.3 log photopic td-s)を100msから2秒の様々な間隔で与えて錐体ERGを記録し、錐体視細胞電位を記録した。結果として、両者の矯正視力はともに1.2で視野は正常、眼底には金箔様反射を認め、強い夜盲が存在した。錐体杆体分離ERGで両者に違いはなかった。強い刺激を用いた錐体ERGにおいても両者とも回復は良好であり、100ms間隔から2秒間隔まで錐体視細胞電位は全て正常範囲であった。我々の今回の結果は過去のノックアウトマウスの結果やGRK1異常を有するヒトでの報告(PNAS,1998)と大きく異なり、ヒト小口病で機能検査上SAG型とGRK1型の鑑別がほとんどできなかった。最近になって、GRK1機能が障害された状態でもヒト錐体ではGRK7による機能補填がかなり働くという可能性が示唆されている(IOVS,2003)。今回の共同研究により、マウスと異なりヒトではGRK1機能が障害されても錐体の不活化機能はほぼ正常に保たれることが最終的に判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)