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サーモグラフィー及びストレスホルモン測定法を用いた乳児の情動反応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15650149
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General human life sciences
Research InstitutionHyogo University of Teacher Education

Principal Investigator

松村 京子  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40173877)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Keywords情動 / 乳児 / サーモグラフィー / コルチゾール
Research Abstract

本研究は従来捉えることが困難であった乳児の情動変化を情動に伴う生理的変化を指標として客観的、定量的に解明しようとする試みである。情動は、心の内面で感じる「情動体験」、自律神経系や内分泌系の「生理的変化」、表情、発声、態度などの「表出行動」を伴う。自律神経系の指標としてサーモグラフィーにより顔面皮膚温を、内分泌系の指標として唾液中のコルチゾルを測定する。これら方法は非接触、非侵襲の自然な状態で測定することができるため、心理的変化の測定には適しており、新しい研究分野の展開につながる成果が期待できるものである。
今年度は、サーモグラフィーを用いて解析した。「快」「不快」情動の表出行動である「笑い」「泣き」時の鼻部皮膚温変化とその月齢による特徴を明らかにする。月齢2か月から10か月の健常な乳児11名を対象とし、赤外線サーモグラフィー(NEC三栄)を用いて顔面皮膚温を測定した。乳児の「笑い」「泣き」の表出場面を2分間抽出し、その間の鼻部皮膚温変化について分析した。その結果、「笑い」表出時の鼻部皮膚温は表出前と比べて、2〜3か月児ではほとんど変化はみられなかったが、4〜10か月児で約1℃の低下が認められた。この鼻部皮膚温の低下は交感神経系の活動促進にともなう皮膚血管の収縮に起因すると考えられる。「泣き」表出時には、そのような変化は認められなかった。
一方、乳児の唾液を採取し、ストレスホルモンとして知られるコルチゾール濃度を測定し、情動との関係を検討した結果、不快時に上昇することが明らかになった。
以上のことから、これらの測定法が乳児の快・不快の客観的な評価に有効であることが明らかになった。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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