電子交換機を事例としたコンピュータ技術と通信技術の歴史的相互関係の解明
Project/Area Number |
15650183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology/History of science and technology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
姜 雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (00334269)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | コンピュータ史 / 通信技術史 / 電子交換機 / UNIX / 4ESS / 通信工学 / コンピュータ技術史 / トラヒック理論 / 交換工学 |
Research Abstract |
1970年代に本格的に定着した自動交換システムは、従来のアナログ交換システムに依拠したものであった。空間分割を基本とするアナログ交換システムでは、一旦確立した通信路の自動変更が容易ではなく、輻輳時に設定された迂回通進路が、輻輳が沈静化した後でも通信経路設定を圧迫する要因となっていた。これを解消するためには時間分割を通した通信路の動的再編成を適宜行う必要があり、再編成のためには通信経路情報を蓄積するシステムが必要となる。ここで記憶装置と経路計算装置を備えた交換機としてコンピュータ技術をベースとする電子交換機が成立した。ただし、AT&Tでは試験的デジタルスイッチ(XDS)を通した概念設計が進められており、ここで電子交換機に必要な機能が概念的に確立したといえる。また4ESSは、1966年の試験的固体素子交換機(ESSEX)以来の電子回路技術をもとに1975年に投入された1ESSと蓄積交換機能を組み合わせたものとしえるが、4ESSの動的機能の実現にあたってAT&Tベル研究所内で進められてきたUNIXの搭載が、成功への重要な役割をはたした。 これとは別に、日本電信電話公社が採用したD10型電子交換機で当初規定されたデータ単位が33bitであったのに対して、後に電々公社が標準機種として採用したDIPSコンピュータは8bitアーキテクチュアを採用した。これはよく知られるようにIBM SYSTEM/360アーキテクチュアの模倣であるが、電子交換データ規約に対するコンピュータの柔軟性で補償されたものである。AT&T系のUNIXとIBM系となった電々公社という両種コンピュータの電子交換への適用における問題を確認することは1980年代のコンピューター通信技術史の新しい課題となるものである。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)