Project/Area Number |
15651072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
亀田 壽夫 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (10011660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 頡 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (50251046)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | Pareto最適 / Pareto非効率 / Pareto強非効率 / Nash均衡 / Braessパラドックス / 情報通信ネットワーク / 分散コンピュータシステム / 道路交通制御 |
Research Abstract |
本研究では、以前の報告で述べた、提案したパラドックスの大きさを表す指標に基づき、分散コンピュータシステムについて、数値的な検討を引き続き行った。システムに、新たにネットワーク結合あるいは処理容量が追加される場合、少なくとも一部のユーザに対する効用が向上することが期待されるが、Nash均衡(やWardrop均衡)の場合、全てのユーザの効用が劣化する場合があり、その場合がパラドックスである。ネットワーク結合あるいは処理容量が追加されると、全てのユーザの効用が向上することが自然に予想される。その大きさの尺度も考えられる。また、Nash均衡は、一般的にPareto最適でないが、Pareto最適な指標であるfairnessとPareto集合との関係を数値的に検討した。既に提案してあるNash proportionate fairnessとの関連も検討した。特に、Nash均衡、Pareto最適な状態の集合、および、その中の各種のFairnessを達成した状態、の間の関係について、分散システムのモデルについて、数値的な検討を行った。まず、一般的なFairnessが、各ユーザの取り得る効用の集合が凸である場合に、一意に定まることを示した。各ユーザの効用集合が凸でない場合を含む一般的なFairnessの概念を拡張した定義を見出し、その定義によると、各ユーザの効用集合が凸でない場合でも、Fairnessが一意に定まることを証明した。さらに、昨年度に引き続き、Nash proportionately fairな状態を数値的に検討した。Nash proportionately fairなPareto最適状態が必ずしも存在しないことを、見出した。これらの、研究成果について、いろいろな機会を捉えて発表し、専門家の意見をあおいだ。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)