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配向脂質膜中でのβアミロイド―ガングリオシド系の精密構造解析

Research Project

Project/Area Number 15651089
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Living organism molecular science
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

朝倉 哲郎  東京農工大学, 工学部, 教授 (30139208)

Project Period (FY) 2003
Project Status Completed (Fiscal Year 2003)
Budget Amount *help
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Keywordsβ-アミロイド / Alzheimer病 / 固体NMR / 配向系固体NMR / リン脂質膜
Research Abstract

本研究では、Alzheimer病発症の核となりうるガングリオシドGM1とアミロイドの相互作用を解析することを目的とし、アミロイドペプチドの合成および、固体NMR法による精密構造解析を行った。
本研究の成果をまとめる。
1.Aβ(1-40)の合成
本研究では、β-アミロイドモデルペプチド、Aβ(1-40)を合成した。アミノ酸配列を以下に示す。
DAEFRHDSGYEVHHQKLVFFAEDVGSNKGAIIGLMVGGVV
Aβ(1-40)は、合成が困難なペプチドであると言われているが、本研究では高収率で目的物を得ることができた。
2.試料調整
Aβ(1-40)は溶解性が悪く、NMR測定に用いるガラスプレート試料の調整が困難であったが、検討の結果、ベンゼンに可溶であることがわかり、比較的容易に試料調整を行うことが可能となった。
3.DMPC/Aβの角度依存固体NMR測定結果
調整した試料について、角度依存固体NMRの測定を行った。測定に際し、NMRの最新のオペレーティングシステムを購入することで、円滑な測定を可能にした。
DMPC/Aβ(20:1)の角度依存NMR測定の結果から、約50%は無配向成分となっており、Aβ(1-40)の添加によって膜破壊がおきていることが示唆された。また興味深いことに、一部、30〜40°の傾きを持った配向もみられ、局所的な膜形成の存在が大きく示唆された。
4.DMPC/Aβ/GM1の角度依存固体NMR測定結果
(3)にガングリオシドGM1を添加した系では、配向していることがわかった。これはGM1ガングリオシドとAβが特異的に結合し、その結果、膜破壊が阻害されたのではないかと結論づけた。
5.今後の予定
今年度得られたデータは、関連分野に対して重要な構造的知見であると考えている。今後は、決定的なモデルを提案し、国際学会、雑誌等で発表する予定である。

Report

(1 results)
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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