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親水性置換基の導入による木材の耐朽性向上

Research Project

Project/Area Number 15658051
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 林産科学・木質工学
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

羽生 直人  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10292575)

Project Period (FY) 2003 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywords木材保存 / 耐朽性 / 木材腐朽菌 / 親水性 / フタル酸 / オオウズラタケ / カワラタケ / 腐朽性
Research Abstract

フタル酸をはじめとするカルボキシル基を有する種々の親水性置換基を導入した化学修飾木材を調製し,置換基の種類・結合量とその耐朽性の関係を系統的に評価することによって,フタル酸で認められた耐朽性向上効果のメカニズムを明らかにすることを目的として検討を行なった。
木材試料としてスギ辺材を用いて,これと環状酸無水物(無水フタル酸,無水トリメリット酸,1,2-シクロヘキサンジカルボン酸無水物,無水コハク酸等)を反応させることによって,カルボキシル基を有する置換基を結合させた。得られた化学修飾木材の耐朽性は,白色腐朽菌カワラタケ及び褐色腐朽菌オオウズラタケを用いて評価した。
その結果,フタル酸及びトリメリット酸を導入した場合に,少量(1mol/kg程度)の置換基導入で大幅な耐朽性の向上が認められた。これは特に褐色腐朽菌オオウズラタケに対して顕著であった。これに対し,1,2-シクロヘキサンカルボン酸やコハク酸では顕著な効果は認められなかった。これらのことから,少量の導入で顕著な耐朽性向上を得るには,芳香環とカルボキシル基を持つ化学構造を有する置換基を導入することが必要であることを明らかにした。
フタル化木材の高い耐朽性発現の理由は,フタル酸及びそのエステル化合物の持つ高い抗菌性が木材成分に結合した状態で働いている可能性と徐放的に少量生成したフタル酸が抗菌性を発揮している可能性とが示唆された。
一方,フタル化木材のシロアリに対する抵抗性についても評価を行ない,アセチル化木材と同等もしくはそれ以上の抗蟻性を有することを確認した。

Report

(2 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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