HIV-1自然宿主化細胞性因子を標的とした戦略的ワクチンの創製
Project/Area Number |
15659019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
三隅 将吾 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (40264311)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | HIV-1 / ワクチン / Cyclophilin A |
Research Abstract |
本研究は、ウイルス表面の細胞性抗原cyclophilin Aに対する抗体を生体内に誘導することにより、HIVの感染を防止するという全く新しいAIDSワクチン開発の試みである。これにより、AIDSワクチン開発において問題であったウイルスの易変異原性に関して終止符を打つことができる。また、最近の研究でHIVと近縁のSIVはウイルス粒子内にcyclophilin Aを取り込まず、HIVのみがウイルス粒子内にcyclophilin Aを取り込むがことが判ってきた(Fujita, M. et al.,J.Virol.,75,10527-10531)。このことは、SIVを起源とするHIVはヒトを自然宿主化して効率よく複製するために宿主由来の細胞性因子を利用していると考えられ、HIVはcyclophilin Aのpeptidyl-prolyl cis-trans isomerase活性を利用してウイルス構成蛋白質ホールディングの効率化を図り(Gamble, T.R. et al.Cell,87,1285-1294)、ヒトで複製していると考えられる。つまりcyclophilin Aを標的とした免疫療法は、HIV複製の根幹を標的としていると考えられる。生体内にcyclophilin Aに対する抗体を誘導できればウイルスの易変異原性に関係なくウイルスの宿主細胞に吸着することを防止できる可能性がある。発展途上国のHIV感染者が金銭的な問題から十分なAIDS治療を受けることができない現状を考慮すると、ワクチン開発は急務である。 現在、抗原とするcyclophilin Aの調製と、小動物を用いた抗体誘導実験とその抗血清のHIV-1感染防止効果の検討のための基礎データを蓄積している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)