再生組織工学の手法を用いた肺気腫・肺線維症・肺高血圧症治療法の開発
Project/Area Number |
15659197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 達雄 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (70227908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 慶彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00027111)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 肺線維症 / 肺気腫 / 原発性肺高血圧症 / 再生医学 / 増殖因子 / b-FGF / コラーゲン |
Research Abstract |
1)ビーグル犬8匹(体重9.0〜14.5kg)の左肺に気管支鏡を挿入し、区域気管支に豚膵エラスターゼを50mg(3750U)生理食塩水5mlに溶解し10回にわけ散布した。28日の期間をおき、肺気腫モデルとして使用した。 2)肺気腫モデルの動脈血液ガス分析、スパイロメトリー、ダイナミックMRIを行い、動脈血液ガス分析においては動脈血酸素分圧の低下を認め、スパイロメトリーでは排気量の増大を認めた。ダイナミックMRIにおいては、正常の右肺に比べ、左肺の造影後MRI信号値の低下を認めた。 3)8匹の肺気腫モデルのうち4匹を治療群とし、b-FGF200μgをゼラチンマイクロスフェアーに染み込ませ左肺に、気管支鏡を使用し10回にわけ散布した。残りの4匹を非治療群としゼラチンマイクロスフェアーのみを同量投与した。 4)投与後28日後に動脈血液ガス分析、スパイロメトリー、ダイナミックMRIを行い、動脈血液ガス分析では治療群において動脈血酸素分圧の上昇を認めた。非治療群では酸素分圧の上昇は認められなかった。ダイナミックMRIでは治療群において左肺の造影後MRI信号値の有意な上昇を認めた。非治療群ではMRIによる信号値の上昇は認められなかった。現在、重症肺気腫モデルを作成し、b-FGFによる肺機能の改善状況を観察している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)