Project/Area Number |
15659257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
清水 宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00146672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60196334)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 19-DEJ-1抗原 / cDNAクローニング / cDNAサブトラクション法 / 表皮水疱症 |
Research Abstract |
19-DEJ-1抗体は1989年にProf.Jo-David Fine(現ノースカロライナ大学皮膚科教授)らが作製したヒト表皮細胞をマウスに免疫して得られたモノクローナル抗体である。この抗体は、ヒト皮膚基底膜部に存在する抗原に反応するが、その抗原に関しては未だ誰もクローニングには成功していないため本態は不明である。この抗体の極めてユニークな点は接合部型表皮水疱症では全ての病型で反応性が消失していることである。接合部型表皮水疱症はLaminin 5、α6β4 integrinあるいはBPAg2(Type XVII collagen)という3種類の異なる責任遺伝子によって発症しているのにもかかわらず全病型で19-DEJ-1抗体との反応性が消失していることは、この抗体が認識している抗原の特殊性、重要性を示唆するところであり、研究代表者は、この19-DEJ-1抗体が認識している分子、すなわち19-DEJ-1抗原が、未知の全く新しい皮膚基底膜分子であるとの仮説を立てるに至った。 一方、19-DEJ-1抗原の同定およびcDNAクローニングに関しては、現在までに抗体の作成者であるDr.Fineらのグループが精力的に取り組んできたが、通常の大腸菌を用いたイムノスクリーニング法ではクローニングが極めて困難であり、基底膜部分子のコンフォメーショナルエピトープ、あるいは糖鎖抗原など大腸菌の発現系では再現できない抗原を認識している可能性が高いと考えられている。今回、研究代表者らは19-DEJ-1抗原が全ての接合部型表皮水疱症で発現が消失していることと、大腸菌を用いた発現系ではクローニングが困難であることから、cDNAサブトラクション法で候補遺伝子を絞り込んだ上で、コンフォメーショナルエピトープや糖鎖抗原の発現が可能なCOS細胞を用いた発現クローニング法を併用することで、19-DEJ-1抗原を同定できるとの着想に至った。 これまでの研究で、cDNAサブトラクション法により、19-DEJ-1抗原のいくつかの候補遺伝子を絞り込むことができた。現在は発現クローニング法を用いてこれらの候補遺伝子についてスクリーニングを行っている最中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)