子宮頚部への白血球遊走制御:ケモカイン受容体阻害剤による早産治療薬開発の試み
Project/Area Number |
15659393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊東 宏晃 京都大学, 医学研究科, 講師 (70263085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐川 典正 三重大学, 医学部, 教授 (00162321)
由良 茂夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (60335289)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 妊娠 / 分娩 / 早産 / 子宮頸管熟化 / ケモカイン / 伸展刺激 |
Research Abstract |
(1)児頭下降による周期的伸展刺激が子宮頚部への好中球遊走に及ぼす影響の検討: 担当者;伊東宏晃、佐川典正 1)分娩発来直前の家兎の子宮頚部を採取したところ著明な白血球侵潤を認め、その白血球級の約80%は偽好酸球(ヒトの好中球に相当する)であった。 2)陣痛発来後のヒト頚管粘液において、好中球を遊走するCXCケモカインのなかでIL-8濃度を測定したところ、子宮口の開大につれて有意に濃度が上昇した。 3)培養ヒト子宮頚部線維芽細胞に対して、コンピューター制御により陣痛を模した周期的な伸展刺激を加えると、IL-8分泌並びに遺伝子発現が有意に亢進した(Mol Hum Reprod、10;573.2004)。 4)陣痛による子宮頚部への周期的な伸展刺激は好中球の遊走を惹起する機序に関与している可能性が示唆された。 (2)児頭下降による周期的伸展刺激が子宮頚部への単球/マクロファージ遊走に及ぼす影響の検討: 担当者;伊東宏晃、由良茂夫 1)分娩発来直前の家兎の子宮頚部を採取したところ著明な白血球侵潤を認め、その白血球球の約10%は単球系の細胞であった。 2)陣痛発来後のヒト頚管粘液において、好中球を遊走するCCケモカインのなかでMCP-3濃度を測定したところ、子宮口の開大につれて有意に濃度が上昇した。 3)培養ヒト子宮頚部線維芽細胞に対して、コンピューター制御により陣痛を模した周期的な伸展刺激を加えると、MCP-3分泌並びに遺伝子発現が有意に亢進した(Mol Hum Reprod、10;573.2004) 4)陣痛による子宮頚部への周期的な伸展刺激は単球/マクロファージの遊走を惹起する機序に関与している可能性が示唆された
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)