Project/Area Number |
15659475
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
春日井 昇平 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70161049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 泉 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30221039)
近藤 尚知 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70343150)
黒田 真司 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (50323689)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | シンバスタチン / 骨 / 組織再生 / ビスフォスフォネート / プロスタグランディン / 抜歯窩 / スタチン / 顎堤 / DDS / 骨造成 |
Research Abstract |
抜歯後の顎堤の低下や矮小化は、その後の義歯やインプラントによる補綴治療に様々な弊害をもたらす。したがって、抜歯後の抜歯窩の治癒を促進し抜歯後の顎堤を保存する方法を開発することは臨床的に有用である。本研究の目的は、抜歯窩への局所的薬物適用による顎堤の開発である。平成16年度は以下の研究結果を得た。 1.コレステロールの合成阻害薬であるsimvastatinを生体分解性ポリマーのPLGA、リン酸カルシウム系の骨補填材であるα-TCPあるいはβ-TCPと混合した材料を作成した。この材料を棒状の加工しラット切歯抜歯窩に適用したところ、抜歯部歯槽骨の著しい増加と、抜歯窩の治癒の促進が起きた。混合する材料としてα-TCPとβ-TCPに差は観察されず、投与するsimvastatinの量として0.5mgで充分な骨増加作用が得られた。以後の実験においては、生体吸収性を考慮してα-TCPを使用することとした。 2.ビーグル犬の臼歯を抜歯し、その抜歯窩にsimvastatinを同様の手法を用いて適用した。ラットの抜歯窩に適用した場合と同様の効果が観察された。またビーグル犬の脛骨に骨欠損を作成し、そこにsimvastatinを投与したところ、投与部位周辺の骨の増加が観察された。 3.骨吸収の抑制薬であるbisphosphonateを同様の手法で適用すると、抜歯窩の治癒が抑制された。この結果から、抜歯窩の治癒過程に骨のリモデリングが重要な役割を果たしていることが推測される。 4.骨増加作用を示すprostaglandin E_1を同様の手法で抜歯窩に適用すると、抜歯部歯槽骨の増加は起きたが、抜歯窩の治癒の促進は抑制された。 さらに検討をおこなう必要があるが、simvastatinを用いることによって抜歯部の顎堤の保存が可能であり、同様の手法は整形外科領域においても有効であることが示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)