噛むことによる小児のストレス発散の神経科学的解明-磁気共鳴機能画像法による研究-
Project/Area Number |
15659490
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
渡邊 和子 岐阜大学, 医学部, 講師 (40158621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 雅文 岐阜大学, 医学部, 講師 (50021449)
兼松 雅之 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (40252134)
加藤 則廣 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (40224521)
久保 金弥 朝日大学, 歯学部, 講師 (00329492)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | チューイング / 小児 / ストレス発散 / fMRI |
Research Abstract |
近年の科学技術の進歩は急速な社会構造変化をもたらし、若齢者から高齢者に至るまでストレスに起因する様々な疾患を引き起こし、深刻な社会問題になっている。僅かなストレスであってもそれが長期間持続するものは海馬の障害を引き起こし、続いて情動系や認知機能系にまでその障害が及ぶため、軽視できない。我々はスポーツ選手や兵士達が経験的にガムチューイングによりストレス緩和を行っていることに着目し、ガムチューイングによるストレス解消メカニズムを神経科学的に解明している。本研究では、特に神経系の生後発育途上にあるストレスに過敏な小児期に焦点をあて、小児のストレス状態の把握とストレス発散法としてのガムチューイングの有用性、ストレス発散の神経科学的メカニズムを解明することを目的とした。 普通の家庭環境にある小児ボランティアに不快刺激タスクを行い、fMRI法による扁桃体活動のマッピングとガムチューイングによる不快刺激に対する扁桃体応答変化の抽出を実施した。 小学校高学年のボランティアを対象者とした。ストレス刺激による扁桃体の活動は上昇する傾向が認められ、ガムチューイング中は活動の上昇率が減少する傾向が認められた。しかし、ストレス刺激に対する扁桃体の応答性およびガムチューイングによる扁桃体応答変化率には著しい個人差が生じ、明瞭な扁桃体マッピングの作成には至らなかった。その原因に、小児のストレス刺激に対する感受性の顕著な個人差、不慣れなMRI装置内に固定されている間につのるストレス刺激(タスク)以外のストレス増加が考えられた。 ガムチューイング用の無味無臭のガムベースは小児には大変不評で、現在、無糖の味付きガムベースの作成を依頼している。さらに、小児のストレス応答の個人差を減弱するためのストレスタスクデザインの再検討を実施している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)