携帯情報端末を用いた分散協調アプリケーションの設計開発手法に関する研究
Project/Area Number |
15700057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (10346174)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 携帯情報端末 / グループ通信 / 分散強調アプリケーション / ミドルウェア / 無線通信 / 分散協調アプリケーション |
Research Abstract |
携帯端末用の分散協調アプリケーション設計のための端末間通信モデルの定義し、そのモデルに基づく分散協調アプリケーション用ミドルウェアライブラリの実用可能性の検討を行った。まず、分散協調アプリケーションを記述するためのモデルとして、不特定多数の端末によるグループ生成、解放機能やグループ内同期通信機能を表現できるモデルを作成した。作成したモデルにおいては、複数のグループ同士の結合やグループの分離が起こった場合にもシステム全体としての動作はシームレスに継続されるよう、各端末で動作するプロセスと端末間の制御を行うプロセスとを区別して記述できるよう定義を拡張した。これにより、本研究で目標とする、不特定多数のユーザが利用するグループコミュニケーションツールやネットワーク上で自律的に動作するエージェントアプリケーションなどのアプリケーションが作成したモデルにより適切にモデル化できることを確認した。 また、提案モデルにおいて定義した通信機能をミドルウェアライブラリとして実装する場合に、実用的なパフォーマンスが得られる実装が可能かどうか、また、その場合にどのようなアルゴリズムにより端末間の同期通信制御の実装を行うことで実用に足る性能が得られるか等を検証した。提案グループ通信モデルに基づいてモデル化したアプリケーション例を実装するためのアルゴリズムを設計し、実装を行った。また、実環境での実現可能性・実用性を検討するため、研究室内に実験環境を構築し、性能計測を行った。この結果から、考案したアルゴリズムにより、提案モデルに基づくアプリケーションは実用的な目的において利用可能な性能で実装できることを確認でき、提案モデルに基づくミドルウェアを実装する可能性を確認できた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)