Project/Area Number |
15700185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sensitivity informatics/Soft computing
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
堀場 洋輔 信州大学, 繊維学部, 助手 (00345761)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シミュレーション / ブラジャー / フィット感 / 衣服圧 / 3次元計測 / MRI / 有限要素モデル / パーティクルモデル / Visible Human / 弾性人体モデル |
Research Abstract |
本研究では人体が衣服を着用した場合の心理生理反応のシミュレーションによる予測を最終目標とし,アンダーウェア(特にブラジャー)を着用した場合の人体の変形と衣服圧,さらにそれに伴う心理生理変化をシミュレート可能なモデルを構築することが目的である.最終年度はブラジャーから受ける衣服圧による心理反応の計測と,それらのデータを基にしたシミュレーションにおける心理反応の予測を試みた.シミュレーションで心理反応を予測するためには,ブラジャーによる衣服圧や人体の変形が,心理反応(たとえば,フィット感等)にどのように影響しているのかを定量的に求める必要がある.そこで計測では,衣服圧を段階的に調整可能なブラジャーを作製し,それらを用いて着用実験を行ない,そのときの衣服圧と皮膚変形,そして着用者の官能量を計測した.計測の結果,脇部分の衣服圧とブラジャーのフィット感の間に有意に相関が確認された.皮膚変形とフィット感の間においても,有意な相関関係が確認されたが,これはそもそもブラジャーからの衣服圧によって皮膚が変形していることから,衣服圧と皮膚変形の間の相関が大きいためと推測される.計測ではフィット感以外にも,快適感や肌触り等の他の官能量についても衣服圧や皮膚変形との関係を検証したが,有意な相関は確認できなかった.よって以上の結果を基に,シミュレーションで予測された脇部の衣服圧からブラジャーのフィット感を予測するシミュレーションを行なった.その結果,大まかな快・不快については予測できるものの,着用者が実際に感じている微妙な感覚を予測することはできなかった.これはシミュレーションにおける衣服圧予測の精度の問題と,衣服圧とフィット感の間を結びつける関係式の精度の問題が考えられる.したがって今後は両者の精度を向上が課題である.
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)