思春期女性のやせ願望是正を考慮した骨粗鬆症予防栄養教育方法の確立
Project/Area Number |
15700443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
久保田 恵 岡山県立大学, 保健福祉学部栄養学科, 助手 (80254564)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 骨粗鬆症 / hVD-SIF1型 / 隠れ肥満 / エストロゲン / レプチン / やせ願望 / hVD-SIF1多型別 |
Research Abstract |
【目的】女子大生を対象に体脂肪量とエストロゲン、レプチン、および腸管からのカルシウム吸収を調節している遺伝素因別に骨密度に及ぼすCa摂取の効果を検討した。 【対象と方法】女子大学生38名を対象とし、BIA法による体脂肪率測定(タニタTBF-102)、QDR-2000を用いた腰椎骨密度測定を行い、BMIと体脂肪率からやせ(18人)隠れ肥満・肥満(20人)をVDR遺伝子型別に分類した後、更にCa摂取量600mg以上群(A群)と600mg以下群(B群)にわけた。B群には、毎日の食事で必ずCa所要量600mgを充足するために、天然珊瑚ミネラルを主成分とした市販のCa剤(Ca:Mg=2:1、Ca600mg)を毎日摂取させた。Ca負荷食摂取後7月、及び1月の2回測定を行いCa摂取の効果を検討した。 【結果】(1)隠れ肥満・肥満群ではやせ群に比し、踵骨骨密度、及びレプチン濃度は有意に高く、逆にE2濃度は有意に低かった。(2)VD-hSIF1領域の多型はWT型15人(17.6%)、MT型(30.5%)、ヘテロ型(51.9%)であった。(3)hVD-SIF1多型別に踵骨骨密度を比較するとやせ群ではWT型>ヘテロ型>MT型の順で有意に高かったが、隠れ肥満・肥満群では差がなかった。(4)hVD-SIF1多型別の踵骨骨密度とレプチン濃度の関係は、やせ/MT型群、普通/MT型群では踵骨骨密度とレブチン濃度有意に正の相関を示したが、隠れ肥満/MT型群と肥満/MT型群では有意な関連が見られなかった。(5)hVD-SIF1多型別にCa負荷食摂取後の踵骨骨密度の変化を比較すると統計的有意差はみられないもののやせ群ではWT型>ヘテロ型>MT型の順で高かったが、隠れ肥満・肥満群では差がなかった。 【結論】やせ体型の若年成人女性においてはレプチンによる骨密度の維持効果が期待出来ないため、腸管からのCa吸収の遺伝的影響を強く受けるが、食事からのカルシウム摂取量を十分確保することにより、骨密度の低下を抑制できる可能性が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
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