Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究では、相互作用性をプレイヤーに統合する際に、CSCLの領域で行われてきたアウェアネス研究の流れを応用し、質問などの学習内容ではなく、学習に関連する様々な情報(学習共同体のステータスや学習に関する評価情報など)を相互作用の鍵となる情報として利用する。開発したeラーニング用インタラクティブストリーミングプレイヤー"iPlayer"では、学習者が講義内容に興味を感じているか・疑問を感じているかなどの情報をアウェアネス情報として可視化する。対面状況の講義ではこれらの情報は顔の表情や笑い声などで講師と学生に共有されているが、非同期型の授業視聴であるストリーミングではこれらの情報を手に入れることができない。iPlayerによって、ストリーミング環境でも対面状況に近い情報を手に入れられるようになり、単調な視聴行動にリズムが生まれる。iPlayer上で学習者は授業の中で「わからない」ポイントと「おもしろい」ポイントでボタンを押して情報を送る。送られた情報は集積され、レベルメータ上に表示される。また、掲示板のように、コメントや質問を書き込むこともできる。これらの相互作用の情報は、教師に送られ、出席情報に利用されるとともに、授業評価情報としても利用される。評価実験の結果、マウスボタンをクリックしながらインタラクションしたi-playerがある群の方が、無い群よりも共同体意識を感じる傾向にあることが確認された。また、i-playerを使っている群の方がそうでない群よりも、実際に教室で対面型の授業を受けているような感覚を持つという結果も出ている。
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日本教育工学会論文誌 29巻3号
Pages: 207-216
Proceedings of ED-Media 2005
Pages: 1528-1530
10013558440
日本教育工学会第20回大会講演論文集
Pages: 937-938
Pages: 21-24
10013556972