Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
生徒一人一人がコンピュータを利用するプログラミング授業を対象に,半自動で指定した授業活動を蓄積する技術を設計し,試作システムを実際の授業に運用した結果,その有効性を確認できた. 授業者の授業スキルの向上を目的に,授業活動を記録し,複数の授業者の間で議論を行う授業研修が行われている.授業研修では特に,授業者の行動と学習者の行動の関係を参照して,議論することが重要である.一般に、両者の行動の関係を参照するために,ビデオカメラによる記録が行われる.ビデオは,手軽に教室内の全景を記録でき,映像と音声から雰囲気を再生できる利点がある.しかしながら,授業者や学習者の個々の活動を記録することが難しく,さらに特定の活動を取り出すには煩雑な作業を要する点が問題である.そこで本研究は,学習者がコンピュータを用いて学習をすすめるプログラミング演習授業を取り上げ,次の3つの手法を設計した.(1)教室内に設置したセンサーと活動の関係を定義する手法,(2)授業記録を定義に基づき文節化する手法,(3)活動中に参照した電子教科書中の単語を用いて意味づけ(インデキシング)を行う手法である.これらの手法を実装した試作システムを,和歌山大学システム工学部の1年生を対象としたプログラミング演習授業で運用した.活動記録の応用システムとして,キーワード検索によって授業活動を検索するシステムを実装し,本提案手法の評価を行った結果,インデキシングの適切さ,分節化の適切さを確認することができた.今後の課題には,蓄積可能な活動範囲の拡大,簡易なセンサー定義方法の開発がある.
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