ゼニゴケ被覆面におけるメタン吸収の通年観測とメカニズム解明
Project/Area Number |
15710015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中野 智子 首都大学東京, 都市環境学部, 研究員 (70295468)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | メタン / ゼニゴケ / 密閉チャンバー法 / 炭素循環 / 温室効果気体 |
Research Abstract |
大気中に存在するメタンガスは二酸化炭素に次ぐ温室効果気体であり、その濃度変化は地球の気候変動に大きな影響を与える。通常、湿地のような湿潤な土壌はメタンガスの放出源となっているが、研究代表者が過去に西シベリアの湿地で観測を行った際に、ゼニゴケで覆われている土壌においてだけは大気中のメタンが土壌に吸収されるという特質を発見した。本研究は日本にも広く分布するゼニゴケにも同様の性質があるのかどうか明らかにすることを、またそのメカニズムを解明することを目的とする。 通年の野外観測を実施した結果、ゼニゴケ被覆面によるメタン吸収は場所によって大きく異なり、土壌が非常に湿潤な場合にのみメタン吸収が起こっていることが明らかになった。日本におけるゼニゴケの生育場所は、畑の縁辺部や民家の軒先など比較的湿潤ではあっても常時湛水していることは少なく、メタン吸収が起こるのは梅雨期など降水量の多い時期に限られることも分かった。このため、通年で見たときの自然状態でのメタン吸収能は比較的低いと結論付けることができる。メタン吸収のメカニズムを明らかにするため、野外観測と並行して室内実験も行った。実験では、ゼニゴケによるメタン吸収はメタン酸化菌による酸化反応ではなく、ヒドロキシルラジカルの化学反応によるものと示唆される結果が得られた。 今年度は、本研究のきっかけとなった西シベリアでの観測結果をまとめた論文が、Soil Science and Plant Nutritionに掲載され、また現地観測の結果を中心とした学会発表を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)