レジーム・スイッチングを考慮した資産の評価・運用・計測に関する理論・実証研究
Project/Area Number |
15710120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石島 博 慶應義塾大学, 大学院政策・メディア研究科, 講師 (20317308)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | レジーム・スイッチング / 最適成長ポートフォリオ / アセット・プライシング / リスク・プレミアム / 投資機会 / 行動ファイナンス / 気象 / REIT / レジーム / スイッチング、シフト / 最適成長ホートフォリオ / 資産の本質的価値 / 不動産 / J-REIT(不動産投資信託) / EMアルゴリズム / Markovスイッチング |
Research Abstract |
本研究では、市場の見えざる状態、いわゆるレジームが存在する市場において取引される資産価格に関する2つの分析を行なった。以下に、詳述する。 (1)市場には見えざる複数の状態=レジームが存在すると考え、これを1次のMarkov過程を用いた「状態方程式」として表現し、併せて、資産価格が従う「観測方程式」を記述した。その上で、最適成長ポートフォリオによる資産価格評価公式を導出した。この評価公式は、市場の見えざる状感に応じて、様々な資産のリスクプレミアムを求めることに利用できるなど、従来のモデルと比べて種々の利点を有することを明らかにした。また、EMアルゴリズムを用いて、評価公式に含まれるパラメータの推定方法について言及した。その上で、本公式を用いて、J-REIT(我が国の不動産投資信託)のリスクプレミアムを推定した。その結果、レジームを考慮することにより、「配当」「市場環境の変化」「通常期」に対応するレジームが検出され、これらの市場状態に応じたリスクプレミアム、換言すればリスク・リターン構造が見出された。 (2)市場の見えざる状態=レジームが変化するというレジームシフトを考慮したマルチファクターリターンモデルを構築し、マクロ経済指標、気象条件、及び曜日が、資産価格の変動に及ぼす影響を定量的に分析した。本モデルの特徴は、以下の2点である。まず、人間の心理が資産価格に影響を与え得ることを実証するために、これが無意識的に影響を受ける気象条件や曜日を取り入れた点である。次に、市場の見えざる状態によって人間の心理が変化しうることを考慮するために、レジームシフトを導入した点である。本モデルを用いて日本市場を対象に分析した結果、安定的なレジームでは、為替要因が強く影響を与えているのに対し、不安定なレジームでは、マクロ経済指標だけではなく、様々な心理的要因が資産価格に影響を与えていることが分かった。そして、市場が不安定な状態では、投資家は気象条件の悪化に対して過敏に反応し、逆に資産価格の収益率に対してプラスに働くことが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)