20世紀前衛音楽における美的認識地平の拡大と身体イメージの変容-A.ヴェーベルンとM.フェルドマンを中心に-
Project/Area Number |
15720019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Aesthetics/Art history
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Research Institution | University of Fukui (2004) Tokyo National University of Fine Arts and Music (2003) |
Principal Investigator |
澁谷 政子 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90262253)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 前衛音楽 / アントン・ヴェーベルン / モートン・フェルドマン / 美的認識 / 環境と自己 / 美的認識論 |
Research Abstract |
1、ヴェーベルンとフェルドマンの創作活動と作品の受容に関する調査・研究 平成16年8月23日より約2週間、ニューヨーク州立大学バッファロー校音楽図書館にて、当館の所蔵するフェルドマン作品の演奏会プログラム、新聞記事、インタビュー、講演記録等の調査をおこなった。この調査を通して、アメリカ抽象表現主義の美術家や現代舞踏家との協働の一部を跡付けることができた。また、彼の言説から、彼の音楽語法の中心には、素材とその配置への関心があることを読みとることができた。この配置のプロセスにおいて理知的な操作を排する傾向があることは、彼の師であり同僚であったJ.ケージの態度と共通するものであるが、フェルドマンがあくまでも音の構成という行為をおこないながら音の素材性の原点に迫ろうとした点は両者を分けるものである。ケージの忠実な協力者、あるいは亜流として位置付けられているフェルドマンであるが、ケージとはまた異なる表現の地平という新たな切り口の可能性が明らかになった。 2、前衛芸術論および身体論の検討 近年の認知科学の成果のなかから、とくに認識と環境あるいは場の問題系について検討をおこない、音楽の認識との連携について考察を深めた。 3、研究成果の発表 今年度の調査および昨年度のヴェーベルンに関する研究を総合した結果、前衛音楽における美的原理を、近代的な主体の表現から、環境の配置や形相と結び合う自己イメージの表現へ、という認識地平の変化として捉えることができるという見解を得るに至った。この成果の一部については、平成16年10月21日に日本教育大学協会北陸地区音楽部門研究協議会にて口頭発表をおこなった。研究期間途中での所属機関の異動のため、当初の計画より成果の発表に多少の遅延が生じたが、近日中に学術論文の形で成果を公表する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)