プロネーシスの学としての文学研究のための基礎的研究-音と言葉の関係をもとにして
Project/Area Number |
15720062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
黒子 康弘 首都大学東京, 都市教養学部人文・社会系, 助手 (50305398)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | プロネーシス / ルードルフ・カスナー / 19世紀 / ゲオルク・フランク / 感性社会学 / テクノロジー / モード / ライフスタイル / 法 / リルケ / ヴァーグナー / バロック / ギリシア古典古代 / ロマン派 |
Research Abstract |
本研究は、文学を、あるシステムにおける構築と解体のせめぎあいの言語化と定義し、この観点から音楽と文学の関係を照射し、文学がシステムとしての音楽をどのように批判的に、あるいは逆に補完的に記述してきたかを捉えようというコンセプトを出発点とする。本年度は、前年度に引き続き、ルドルフ・カスナー研究を地道に続けつつ、狭義の「音楽」から離れて、世界そのものの律動・韻律、事物の尺度、ロゴス、音、さらに慣習、責任、法、ライラスタイル、モード等、つまり本研究でいうところの「プロネーシス」に関連して、広く多様な思考のモデルを探った。 また本年度は、焦点を再び19世紀後半から20世紀前半のヨーロッパの社会と文化に絞り、これまで発見された「プロネーシス」に関連する思考モデルの当てはめと分析を試みた。その結果、近代以降の文化的現象は、様々な原因が複雑に関連しあっているので、一元的な方法論で論じることができない、それゆえ様々な視点を用いて多角的に論じる必要があるということを再認識した。ただし様々な視点からの分析によるヴィジョンの断片化も避けねばならない。そこで、今年皮は現代オーストリアのメディア・文化学者ゲオルク・フランクの「注目のエコノミー」の概念を受容し、それを知の統合化の指針にすべく、主著『メンタル・カピタリスム』の今析・翻訳に手を染めた。現在この作業を継続しており、その成果を発表する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)