Project/Area Number |
15720170
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
History of Europe and America
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ローマ帝政後期 / 皇帝賞賛演説 / 都市建築 / レトリック / アンミアーヌス・マルケリーヌス / コンスタンティウス / 専主制 / コンスタンティウスII世 / アッミアーヌス・マルケリヌス / ラテン語 / 皇帝支配 |
Research Abstract |
皇帝賞賛演説については、アンミアーヌス・マルケリーヌスのコンスタンティウス二世の評伝を中心として分析した。その中では、皇帝の厳格主義(severitas)を中心として分析し、同概念の一貫性の欠如を様々な方向から検討した。その結果、従来賞賛演説と呼ばれているものも決して単純な皇帝賛美ではなく、批判・告発を交えた極めて多義的な性格を有することが明らかになった。この原因はおそらくラテン賞賛演説の形式に著者の個人的判断、歴史的事実の叙述、読者の反応を盛り込もうとしたことであると考えられる。このケース・スタディがラテン賞賛演説一般に適用できるかは今後の課題としたい。 次に古代ローマの都市建築に関して、昨年度に引き続いて今年度もローマに赴き、調査を行った。残念ながら上記のコンスタンティウスの治世に直結する建造物は見られなかったが、帝政初期と帝政後期の建造物の比較を行うことが出来た。 以上の研究について、東北学院大学で行われた西洋史学会(2004年5月)、慶応大学で行われたシンポジウム「4-8世紀のコンスタンティノープルとキリスト教教会」(2004年9月)、および慶応大学における研究会(2005年3月、「ローマ帝国におけるマルチ・カルチュアリズム」)で発表を行つた。 また、これらの分析を現代に応用した論文(雑誌論文1編(ブッシュ大統領演説分析)、単著1編(メキシコの反政府闘士マルコスによるレトリック使用の分析)を発表した。
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