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日本の伝統的非鉄金属資源開発に関する歴史地理学的研究-石見銀山地域を中心として-

Research Project

Project/Area Number 15720205
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Human geography
Research InstitutionTokyo Metropolitan College of Aeronautical Engineering

Principal Investigator

原田 洋一郎  東京都立航空工業高等専門学校, 一般科, 助教授 (90290725)

Project Period (FY) 2003 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords歴史地理学 / 鉱山業 / 非鉄金属鉱山 / 石見銀山地域 / 非鉄金属資源 / 石見銀山
Research Abstract

本年度は、銀山稼行の展開と銀山周辺地域の関係について検討するべく、資料収集を行った。それを通じて、基礎資料として周辺地域の地引絵図や土地台帳付属絵図等の情報、聞き取り調査や景観観察による小地名や通称地名に関する情報を収集することができた。また、文書資料としては、銀山資料館に所蔵されている銀山町の有力家の史料を収集した。
本年度に実施した調査を通じて、16世紀末〜17世紀初頭における石見銀山の興隆期には、周辺地域の交通要地や土豪の根拠地として個別に成立していた中世期までの小中心地が、銀山を中心とする物資の流通に応えるべく再編成されたことが明らかとなった。それらの集落の景観や地名をみると、中世の領主の居館などとは異なった場所に、「伝馬」や「駄賃場」などが新たに設置され、集落によっては、短冊状の町場が形成されていた。こうした機能は、銀山が衰退した18世紀以降には、銀山御料における生産物を集荷し、日本海海運を利用して他地域に出荷するために大きな役割を果たすこととなった。銀山御料の代表的な生産物のひとつとして、銑鉄があったが、本研究では、昨年度までに収集した史料を用いて、18世紀以降、鉄山師の活動が拡大する様を概観することができた。鉄山師の成長、ひいては銀山御料における民間の経済発展は、御直山普請の経費として用いるべく行われた御貸付銀への対応や、賃銭稼ぎによって生計を立てる層を多く産み出したことなどで、銀山の存続にある程度寄与していたが、代官所による施策は、そうした銀山周辺地域における民間の経済力を十分に取り込むことには、必ずしも成功していなかったことも指摘できた。
本年度中には叶わなかったが、本研究を通じて得られた成果は、来年度以降、口頭発表や論文を通じて公表する所存である。

Report

(3 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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