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国際開発における日本の「開発」の探求―欧米理論の祖述をこえて―

Research Project

Project/Area Number 15730079
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field International relations
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

元田 結花  東大, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (20292807)

Project Period (FY) 2003 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords国際開発 / 日本 / 国家と開発 / 開発と政治
Research Abstract

1年目である本年度は、以下の点において、既存文献の分析を中心に進めて行った。
(1)主だった国際開発理論の特徴:第二次世界大戦以後の国際開発体制における「開発」は、外部からの資源投入を通じて、何らかの基準で「よき変化」を実現しようとする、他者の存在を前提とした、意図的行為であることをまず押さえた。理論的基礎は、西洋近代の歴史を参照基準とするものであり、介入主体は、理論上は当初の「万能の国家」から、「人々」へと移行しているが、実際は、依然としてトップ・ダウンの傾向が強いことを確認した。
(2)日本における「開発」の論じられ方の分析:日本で開発が議論される場合は、大別して、a)欧米主導の国際開発における議論の祖述、b)国際開発の議論に対する、日本の視点の提示、c)日本の近代化の議論、の三つの形に分けられることを確認した。特に、b)・c)は、近代以降における日本の国家建設過程を念頭に置いた議論と重なり、国際開発の「開発」理解と極めて近い点も明らかにした。
(3)開発における国家理解と日本:(1)・(2)の作業を踏まえて、現在進めている作業として、日本の「開発」を内在的に理解するための分析視角を構築するために、開発における国家の役割を巡る議論を整理している。国際開発における議論については、1960年代に流行した、政治発展論の批判的再検討に始まり、従属理論を経た、官僚的権威主義、開発国家論、現在のガバナンス論に至る議論の流れを、国家に期待されている能力を中心に見ている。日本の経験に則して言えば、明治以降の近代国家建設過程における国家の役割及び、第二次世界大戦以後の、戦後復興が分析の対象となる。各時代において、国家が進める「開発」の内容と実現方法を明らかにすることで、国際開発の理論との差異と共通点を明らかにして行くことが、次の段階の課題である。

Report

(1 results)
  • 2003 Annual Research Report

URL: 

Published: 2003-04-01   Modified: 2016-04-21  

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